長男は暇さえあれば、ピアノを弾いている・・・。

ここのところ、尋常ではなく忙しい・・・。恐らく、今までの人生で今以上に多忙な時期はあったと思う。でも、今、感じている忙しさは、今までに感じたものとは次元が異なる。

仕事に費やしていた時間という意味では、インタースコープというネットベンチャーを立ち上げた頃は、午前0時過ぎに帰宅すれば早い方だったし、土日のどちらかは仕事をしていた。月間労働時間が300時間を超えていた。

その頃は、言ってみれば「仕事だけ」していれば良かったし、僕の人生の「95%」ぐらいは仕事だった。

でも、今は違う・・・。子供が2人いるし、彼らの教育や将来のことに精神的にも物理的にも時間を割いているし、家族旅行にも行く。子供繋がりのお父さんやお母さんとの付き合いも大切だ。

一言で言うなら、僕という人生の構成要素が遥かに多様になっているし、充実してきているとも言える。ありがたいことだ。

しかし、ここ数週間は、やろうと思っていることの半分もできず、フラストレーションとストレスが溜まっている。

でも、どんなにフラストレーションとストレスを溜め込んでも、一日の時間が36時間になるわけではない・・・。

・・・と、今は比較的冷静に、こうしてブログを書いているが、数日前までは、とにかくイライラし、思うように仕事もプライベートも進めないことが腹立たしくて仕方がなかった・・・。

また、話が通じない and/or 説明に手間が掛かる人と話をすると、首と肩の結節点辺りが急に凝ることが分かった。これが僕の肩凝りの原因なんだな・・・と自覚した。

ところで、ニーチェは【自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。】と言ったそうだ。

たしかに、そうなのだろう。今までに何度も「もうダメか・・・」ということが幾度と無くあったが、その都度、ギリギリのところで神風?が吹き、何とかなってきた。

ここ数週間の尋常ではない忙しさの原因は、仕事では「人生最大のチャレンジ」「Innovation Weekend Berlin」「Tokyo-Munich FinTech Symposium」「Innovation Weekend San Francisco」「某独スタートアップの日本市場参入に際するフィージビリティスタディ」「既存投資先の資金調達のサポート」等々、なんでここまで重ねる?重なる?かね?ということなのだが、それに加えて、プライベートでは、人生で初めての「一戸建て」の住宅を「建築中」であり、これがまたここへ来て、様々なトラブル(でないことも含めて)が発生し、とにかく、僕の時間を奪っている。

30代の頃は、まだまだ体力があったので、平均睡眠時間4~5時間でも何とかなったが、今、そんなことをしたら死んでしまう・・・。

もうひとつ、ドラッカーの本で学んだことだが、人間は「苦手なことをしてはいけない」ということだ。

僕は神経質で心配性な性格なので、例えば、銀行に提出する書類や区役所での手続き、そのために司法書士の方等との書類のやり取り等、「間違うとイタイ!」事務手続き(管理業務)になると、とたんに生産性が悪くなり、尋常ではないストレスが発生する。

そのことが「自分が得意なこと」に投下する時間を奪い、ストレスにより集中力が無くなり・・・と、尋常ではない悪影響をもたらすということを身を以て実感した。

弟に言われたことだが、僕は「守りに弱い」。起業家として、投資家として、攻めることは好きだし、得意だが、たしかに、守り(管理業務)は嫌いだし、超不得意である。

「組織は構成員の苦手なことの意味を無くし、得意なことに集中させるためにある」。

でも、今の日本の組織は、そうなっているだろうか?全員に同じことを期待してはいないだろうか?

小学校5年生の長男は、学校の先生の「矛盾」を指摘する。今日は、とある私立大学が主催するワークショップに参加し、「LEDで造る花火」なるものの制作にチャレンジしてきたらしい。

妻が言うには、お昼休みも取りたくないほど、熱中していたそうだ。人生で初めて、ハンダゴテを使い、回路を制作した。

きっと楽しかっただろう。

その長男は最近、中学受験のための塾通いで忙しい・・・。

ストレスが溜まっているようで、暇さえあれば、ピアノを弾いている。

彼にとっては、最も良いストレス発散方法のようである。

ピアノが弾けない僕は、こうしてブログを書くことで、自分自身と向き合い、心の襞に溜まったものを文章にして吐き出し、ストレスを発散している。

そんな僕んブログを読んで下さっている方々には感謝の言葉しか見つからない・・・。

少しでも、何か参考になるものがあれば幸いである。