イノベーションと現実の狭間。

「岸和田南」。関西国際空港に向かう高速バスから見えた標識に、そう書いてあった。

大学時代に一年ほど住んでいた下宿(今では死語だ)で一緒だった友人が、岸和田の出身と言っていたのを思い出した。

関西国際空港までは、東京でいえばアクアラインのような橋を渡って行くが、途中で目にした風景は、昭和の高度経済成長期のまま、時間が止まっているかのようだった。

これは大阪に限った話ではなく、東京でも羽田空港に向かう途中に、同じような光景が広がっている。

僕はかれこれ15年ぐらい、インターネットの世界で仕事をして来ているが、facebook もTwitter も関係ない世界に生きている人達がたくさんいる。

まだまだ、そういう人達の方がマジョリティだろう。

イノベーションは産業の新陳代謝を促し、人類は豊かになってきたが、「創造的破壊」には「痛み」が伴う。

我々ベンチャーは、その先導役であり、波頭に立つことが仕事だが、政治や行政としては、様々な立場の人達を考える必要がある。

昨年の秋から大阪市の仕事をしており、明日は Global Innovation Conference なる国際会議があり、その運営のために大阪に来ているが、色々と考えさせられる。

しかし、Global Innovation は不可逆的である。

「強い者が生き残るのではなく、変化するものが生き残る」。

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