サンブリッジのオフィスでMTGをしていたら、iPhone に弟から電話があった。
何かと思って電話に出ると、上野で小さな町工場を営んでいた親戚のおじさんの訃報だった。
彼は、亡くなった父親の従兄弟にあたり、僕たちの父親と、とても親しくしていたことから、僕が大学生の頃、よくバイトをさせてもらっていた。
あれは大学2年の時だったが、とても暑い夏で、おじさんの会社で重たい荷物を担ぎながら、今日は暑いな・・・と思い、帰宅してニュースを見たら、その日の最高気温が37.4度だったことを今でも憶えている。
小さな町工場とはいえ、まがりなりにも経営者だったおじさんは、社交的な性格も相まって、とても顔が広く、高校生の頃、後楽園球場や神宮球場で行われたオールスターゲームのチケットを取ってもらい、何度か観に行ったりした。
若気の至りで起業し、会社の経営を始めた僕に、色々とアドバイスをくれたのも、おじさんだった。
早くに(僕が24歳の時)父親を亡くした僕にとって、第二の父親のような存在だった。
とにかく、とても面倒見の良い人だった。
最後に会ったのは、いつだっただろう?
いつも、ウィットに富んだ冗談を言っていたおじさんは、もうこの世の人ではないことが、にわかには信じられない。
今年は、3.11を皮切りに、衝撃的な出来事が続く。
間違いなく、世の中全体が大きな転換点にある。
亡くなった人には二度と会えないが、こうして、おじさんのことをブログに書くことで、少しでもおじさんの供養になればと思う。
人生はいつなんどき、どうなるか誰にも分からない。
Steve Jobs が言ったように、毎朝、鏡の中の自分に向かって、今日が人生の最後だったとして、今日の予定は本当に自分がやりたいことだろうか?と自問し、毎日毎日を一生懸命に生きるしかない。
今この瞬間に決められないことは、おそらく、一生かかっても実現しない。
明日は、最後のお別れに、おじさんに会いに行こう。