Things happen for reasons. 人生はすべて必然。

8/1(月)から始まった「jannovation week」

今日(8/5)の「jannovation jam(ピッチコンテスト)」と「TANABATA Festival of HOPE」で、すべてのプログラムが終了した。

時差ぼけと戦いながら過ごした一週間を振り返り、僕が感じたことを忘れないように書き留めておきたい。

Plug and Play Tech Center の大ホールで開催された「jannovation jam」で、不慣れな英語で一生懸命にプレゼンする日本人起業家の人達、仙台とのライブ中継、そして、在サンフランシスコ日本国総領事館の総領事、猪俣弘司氏のスピーチ(立場を考えれば当然かもしれないが、とても洗練された英語で、素晴らしい内容のスピーチをされていた)等を見聞きし、優等生的発言に思われるかもしれないが、僕は「戦後の焼け野原」から日本を経済大国にまで復興させた「先輩達」の苦労を考えた。

ソニーやホンダ、パナソニック、シャープ、日立、東芝、そして、今や世界最大と言ってもよい自動車メーカーとなったトヨタ等、それらの企業の創業者の方々、そして、幹部社員として米国に乗り込み、顧客を開拓し、ビジネスを創っていった諸先輩のことを思えば、僕たちは、言葉にするのもナンセンスなぐらい、とても恵まれている。

昭和の高度経済成長期に幼少期を過ごした僕たち世代は間違いなく、その恩恵に浴し、高度な教育を受けてきた。そのお陰で、今日の生活をしている。

その事実を僕たちは真摯に受け止め、日本の将来に何を残せるのか?そのことを真剣に考えなければいけない。

たしかに、日本人女性と結婚し、日本が好きなのは当然としても、あくまでもアメリカ人であるアレン・マイナーが、ここまでして、ソニー、ホンダに続くグローバルプレイヤー(起業家と企業)を輩出しようと奮闘している姿を目の当たりにし、僕は、そのことの意味を改めて考えさせられた。

明治生まれの祖父母は勿論、もう24年も前に他界した昭和一桁生まれの僕の父親(母は33年前に他界した)は、自宅でヤギを飼い、彼の弟や妹はヤギの餌の草を刈り、ヤギの乳を飲み(動物性タンパク源だったらしい)、新聞配達だか何だったか忘れたが、子供の頃から家計を助け、毎日毎日を真剣に生きてきた。

そして、母と結婚した後は、僕たち3人兄弟を育ててくれた。

創業に携わった会社がマザーズに上場したり、Yahoo! JAPANに売却したりと言えば、今風で聞こえがいいかもしれないが、祖父母や両親がしてきた苦労や彼らが身を以て残してくれた言葉にできない教えと比較したら、僕が今までしてきたことなんて、ゴミのようなものだ。

こんなことぐらいで、いい気になってはいけない。

話をアレンに戻すと、彼はたしかに、ビジョナリーで発想力がある一方、物事を具体的に落とし込む能力や組織運営など、オペレーショナルな仕事が苦手な人間だが、僕自身も似たような人間であり、インタースコープの頃は社員の人達に負担や迷惑をかけてきた経緯があり、彼のことも、彼のような経営者の元で働く人達の気持ちもよく理解できる。

期せずして、4度目の年男の年に「東北地方」を大災害が襲い、生まれ育った福島県は「原発」の被害に苛まれている。

そして、その4度目の年男の年に、約2年半ぶりにアレンと再会したことは、何かの意味があるのかもしれない。

僕は中学生の頃から、いつかは海外に留学したいと思っていたし、20代の頃は、借金をしてまで毎年2回もNew York に行っていたが、結局は一度も海外で生活したことはなく、自分の力だけでは海外の仕事はできずに4度目の年男を迎えている。

色々な意味で彼の力を借りながら、「挑戦する人を創出し、広く社会に『勇気と自信』と『希望』をもたらす、新しい社会的価値を創造する」という、僕がドリームビジョンの企業理念に定めていることを具現化していけたら、それはお互いにとってハッピーなことかもしれない。

Things happen for reasons. 人生はすべて必然。

追伸:ドリームビジョンのウェブサイトでは「勇気と自信」と「感動」となっているのは、僕が手間と微々たるお金を惜しんで放置しているからです。これを機に修正します。