Dr. Richard Dasher の講義(@スタンフォード大学)

Dr. Richard Dasher の講義。

シリコンバレーのスタートアップの場合、シード(エンジェル)ラウンドで、約25%を放出する。
上場時の創業者達のシェアは、10%程度。
日本の様に、創業者達が過半数を持っているケースは稀である。

EXITは、99社が大手企業への売却。1社がIPO。
因みに、Google は、過去10年で85社を買収している。

EXIT は「極めて重要」。
起業家は「親」のような存在であり、子供(企業)は大きくなったら親元(起業家)から出て行く。

起業家は、リソースがないところからビジネスを興すが、大企業の経営者に向く人は、リソースを管理しながら、新しいことを立ち上げて行く。

未公開の時代には「自分の会社」という認識でもいいかもしれないが、公開企業となった後は、他人の財産を預かり管理・運用し、その価値を向上させていく立場(仕事)だという認識に変える必要がある。

教授の話は、既存の知識ではあったが、経験者の僕にとって、「EXIT」は極めて重要という話は、自分がやってきたことの意味を改めて認識することができ、また、それが正しい選択だったと確信させてくれた。

僕は、大きな組織を経営することには向かないし、そういう能力はない。

田部さん(インフォプラントと合併した後、Yahoo! Value Insight 時代)、そして、杉本さん(マクロミル)に受け継いでもらえたことは、色々な意味で良かったと思う。