誰をバスに乗せるか?

今日は東急バスに乗り、おそらく3年ぶりの「林試の森公園」に来た。

林業試験場の跡地なのか今も現役の林業試験場なのかは分からないが、公園の中に「じゃぶじゃぶ池」という子供が水遊びできる場所があり、保育園で一緒の友達数家族で、お弁当を持ってやって来た。

名前の通り、様々な樹木が生い茂った森は直射日光を遮り、涼しい風が吹いている。

都心とは思えない、素晴らしい環境である。

忙しい日々をリセットする上でも、最適な場所だ。

ところで、僕の仕事は、ドリームビジョン、サンブリッジ、法政大学経営大学院と色々な立場があるが、そのいずれも、将来有望な起業家や起業家の卵を発掘し、投資をしたり、成長するための支援をすることという意味では、本質は同じである。

そのような仕事を通じて最近、改めて思うことは、どんな事業をするのかは勿論だが、機能する経営チームを創れるかどうか?が、何にも増して大切だということだ。

では、機能する経営チームに求められることは何か?

それは、価値観を共有し、判断基準にブレがないことだ。

事業上の判断もあるが、それは、人材の採用と「組織文化(カルチャー)」を形成していく上で、とても大きな影響を及ぼす。

誰をバスに乗せるのか?逆説的に言えば、誰をバスに乗せないのか?を決めることと同義である。

そして、それは創業者の価値観と人間性に依るところが大きい。

自分の弱点を補ってくれ、自分よりも秀でたところを持つ優秀な人間を惹きつける何かを持っているか?

それがすべてと言ってもいい。

今の日本の政治の混迷は、共有する価値観がなく、政策に対する判断基準もないことに起因すると思う。

つまり、日本という船は、どんな生き方をする人を応援し、どんなチームを創ろうとしているのか?そのビジョンもグランドデザインもないということだ。

あるのは、赤字国債を発行し、将来世代にツケを回すことだけか?

そんな会社があったら、先は見えている。

かつて、大前研一氏が唱えていた「平成維新」が、今こそ必要である。

iPhoneからの投稿@林試の森公園