「区立図書館」は、誰のための施設か?

今日は5月最終日。

僕にとっては、無くてはならない友人の記念すべき50歳の誕生日でもあり、サンブリッジでの仕事を始めてから、ちょうど3ヶ月目でもある。

ところで、今日は近所の小学校で運動会があった。

子供を保育園に送った後の帰宅途中、フェンス越しに100メートル走(たぶん)を眺めていたら、他の子と較べて断トツに身体が大きい子がぶっちぎりのトップでゴールした。

運動やテストは、結果が分かりやすい。挫折を覚える子もいるだろうが、世の中を知る上で、とても良い機会である。今日、ブッチギリで1位になった子も、中学でもトップでいられるかは分からない。

SMAPの歌にあるように、自分の才能を伸ばせばいい。誰もがプロサッカー選手になれるわけではないし、石川遼くんのようになれるわけではない。

でも、自分のリフは、自分しか弾けないのも事実。

話は変わるが、千駄ヶ谷でのアポの後、原宿まで歩く途中、渋谷区立中央図書館に寄った。

階段の壁に、利用者からの「要望」とそれに対する「回答」が貼ってあり、ふっと目をやると、考えさせられることが書いてあった。

要望の主は、渋谷区民ではないが、渋谷区にオフィスがある会社に通っており、法人税を払っている(貢献している)のだから、渋谷区への「通勤者」用の席をもっと増やして欲しい、というものだった。

あまりきちんと読んでいはいないが、それに対する回答は、おそらく、全体的に席数を減らしており、ご理解をいただきたい、という趣旨のものだったと思う。

僕は、そもそも、あまり図書館を使わない(区立だろうが都立だろうが国立だろうが)人なので、区民用の席数を増やそうが減���そうが、その恩恵も損失?も被らない。

でも、渋谷区民として税金は払っている。会社(ドリームビジョン)も、納税地は渋谷区だ。

つまり、公共サービスというものは、すべての人が利用するものでない限り、納税者と受益者が一致しないことになる。

要するに、税金は払っているが、その恩恵には浴していない、という人がたくさんいるということだ。

その典型が、子供を「私立」の小中学校に行かせている両親である。

公立に行かせれば、授業料は無料である。もちろん、入学金もない。

つまりは、子供を私立の小中学校に行かせるというのは、ダブルで教育コストを払っていることになる。

だから、ミルトン・フリードマンは、教育バウチャーを発行し、私立に行かせる場合は、公立との「差額」分だけを支払う仕組みにすればフェアだと、彼の著書「資本主義と自由」で主張している。

僕は「小さい政府」を希望する。

内閣不信任案の前に、政府自身の「スリム化」をして欲しい。