「過去」は変えられる。

東京は一昨日あたりから寒さも和らぎ、この冬の峠は越えたようである。節分とはよく言ったものだ。

ところで数日前、伝説のホテル(まだ建ってはいない/笑)の鶴岡さん、前刀さん(現リアルディア、元アップル日本代表)と僕と3人で、とあることをテーマに食事をした。

「入れ替わり立ち替わり」という表現は会話に関しては使わなかったと思うが、この表現が相応しいほど、色々な話で盛り上がった。

その中でいくつか、印象深い話を紹介したい。

ひとつは「過去と闘っている人は、人生を損している」という話。

鶴岡さんがある人から聞いたそうだ。

三角形の頂点から真っすぐ下に降りたところ(底辺の中央)から、左側が「過去」、右側が「未来」。そして、それは「等距離」だという。

例えば「過去と闘っている人(悔やんだり、恨んだりしている人)」は、その度合いが強い程、底辺の中央から「左」に距離を持っており、つまりは、それと「等分の不安」を「未来」に対しても抱いていることになる。

その両点から真上に線を描くと、左右の斜線(二等辺)にぶつかるわけだが、その「高さ」までしか「持って生まれた能力」を発揮できていないらしい。

「過去」と闘っていない人は「未来」に対する不安がなく、もし「過去との闘い」が「ゼロ」だとすると、真上に描いた線は「三角形の頂点」を指す。

科学的根拠はなく(おそらく)、考え方の「例え」なわけだが、なるほど!と思わせるものがある。

そういう意味では、僕は「過去と闘っており」、持って生まれた能力を発揮できていないことになる。

「損な生き方」である。これはすぐに改めないといけない。

そうである。「過去(の失敗)」から得たものは多い。

2つ目の話は、仕事に関するもの。

マズローの5段階欲求説(実は6段階目があった)のように、仕事に対する姿勢や意味も「4段階」あるという(これも科学的根拠に基づく話ではないと思う)。

4thフェーズ:ライトワーク(Light Work:天命に導かれる仕事)
3rdフェーズ:ライフワーク(Lifework:一生の仕事)
2ndフェーズ:ライクワーク(Like Work 英語になっていない/笑:好きな仕事)
1stフェーズ:ライスワーク(Rice Work:生活のための仕事)

上に行くほど次元が高く、下の2つは「自分」のため、上の2つは「仕事に対する哲学」あるいは「原理原則」に則った仕事ということだ。

どちらの2つがより多くの人々の共感や支援を得られるかは、言うまでもない。

こちらも、説得力がある。

ところで、前刀さんと鶴岡さんに共通することは、その種類は微妙に異なるが、ふたりとも「超ポジティブな思考」の持ち主だということ。

そこが僕と大きく異なるところだ。

見習いたいと思うが、人間には「持って生まれたネイチャー」というものがあり、努力して変えられるものと変えられないものがある。

でも、共通するところもある。「チャレンジャー」だということだ。

「過去」から学び、チャレンジも「自分らしく」。

追伸:「Light」には「光で~を導く」という意味がある。