「THIS IS IT.」と「ビジョナリーカンパニー」。

仲の良い友人達が強く勧めるので、遅まきながら「THIS IS IT.」を観た。

確かに素晴らしい映画ではあったが、期待したほどではなかった。彼らがあまりに絶賛するので、僕の中での期待値が高くなってしまっていたからだろう。

「THIS IS IT.」の中で僕の印象に残ったのは、白人女性のギタリストに対して「ここが君の見せ場だ!!」というマイケルのひと言(彼女はかなりイケている!!)。

自分を支えてくれるスタッフにスポットライトを当てるのを忘れない。

但し、もうひとつ忘れてはいけない大切なことがある。

それは、数十人の「精鋭」を選ぶために、何万人というオーディションを行っているということだ。

「ビジョナリーカンパニー」でいう「誰をバスに乗せるか?」である。

「入口」で間違うと、どうにもならない。「安易な妥協」は、お互いを不幸にするだけである。

ところで、山川さんのTL(つぶやきのTimeline)に、こんなものがあった。

「太陽や星を見て正確な時を告げることのできる人より、時計を作った人のほうが尊敬を集める。ビジョナリーカンパニーの創業者は概して『時を告げる』タイプではなく、『時計を作る』タイプである」。

上記に当てはめて言うと、その「正確性」は別として、僕は「時を告げる」タイプだと思う。

概念やコンセプトの設計や構築には自信があるが、それを具現化する能力には劣っている。

山川さんはその逆である。ご自分でもそう思っているから、上記のようなつぶやきを書いたのだろう。

違う例えとして「食べ物に困っている人に魚を与えるよりも、魚の『釣り方』を教えた方が根本的な解決策になる」という話があるが、そういうことだ。

また、これは上記の例とは意味が異なる話だが、

「知識労働者は、ほとんどが専門家である。彼らは一つのことをよく行うとき、すなわち専門化したとき大きな成果をあげる。しかし専門知識はそれだけでは断片にすぎず不毛である。専門家のアウトプットは、他の専門家のアウトプットと統合されて成果となる」

というドラッガーの教えにも通ずることである。

自分はどちらのタイプなのか?何が得意で何が不得手なのか?

自分の専門性を必要としている人は誰か?誰に自分の知識を提供することが成果を上げることに繋がるか?

それに尽きる。

山川さんの怒濤のTLに触発されて・・・。