古いものを出さなければ、新しいものは入らない。

今日のエントリーのタイトルは、僕が好きな「相田みつを」の言葉である。

彼は「人生」というものを独特の視点から掘り下げ、とてもパワーのある言葉の数々を紡いできた方だが、人間の「生き方」だけでなく、国家のあり方を考察するにおいても、参考になるような気がする。

今日の日経夕刊に、貿易統計として「輸出の落ち込み縮小」という記事があったが、これは、日本社会の近代化とイコールの「加工貿易」の流れでの話であり、輸出「増加」ならまだしも「落ち込み縮小」では、ここから新しい何かが始まるという高揚感は、僕には感じられない。

トヨタも日産もホンダも、世界販売台数の約半分を「日米」市場に依存し、尚且つ、新興国でも富裕層向けの中型車以上の車種で稼いできており、小型車に強いスズキがインドでの販売台数を伸ばすなか、トヨタとホンダは販売台数を減らしている。

その「構造」が、ここ数ヶ月の「スズキ」の株価に表れている。

マイナーチェンジではなく「フルモデルチェンジ」が、僕自身も含めた日本人全員に求められている。