「3才の友情」。

日本の新年度初日の今日、僕のブログを読んで下さっている皆さんは、どのような一日を送られただろうか?

さて、今日のエントリーは、数日遡り、先週のことについて書いてみたい。

僕らの子供が通う保育園では先週金曜日に「お別れ会」があった。

彼が通っているのは私立の保育園で、東京都の「認証保育園」という制度に基づいている。

東京都の場合、公営の保育園は「区」単位で運営されており、それらは「認可保育園」という。厳密に言えば、私立であっても「認可保育園」の指定を受けることは可能で、大雑把に言うと、「庭(園庭)」があるかないかで「認可」されるか否かが決まる。

「日本一、土地の高い東京で、『庭付き』じゃないと認可(助成金を出す)しないなんてナンセンスだ。区がやらないなら都がやる」と言って、石原都知事が創った制度が「認証保育園」である。

さて、少々前置きが長くなったが、僕らの子供が通う「認証保育園」には「庭」がない。

なので、4才5才となってくると、さすがに「運動不足」になりがちになる。

我が子がお世話になっている保育園に限らず、認可以外の殆どの保育園では、雨が降らない限り毎日、近所の公園まで「散歩」を兼ねて、子供を「運動」させに出掛ける。

時々、保育士の方が、黄色やピンクの帽子を被った子どもたちを引率している光景を見掛けるかと思うが、そのことである。

しかし、さすがに4才5才になると、それだけでは充分な運動量が確保できないのである。

それで仕方なく、保育園側でも、園児の両親に、(理想的には)4才以降は「認可保育園」に「転校ならぬ転園」させることを推奨する。

ということは、今まで同じクラスだった「園友」の何人かが、この4月1日から「認可保育園」に「転園」していくことになる。

その「お別れ会」が先週金曜日にあった。

保育園には「連絡帳」なるものがあり、「園」での様子と「家庭」での様子を、それぞれが報告し合い、子供の健やかな成長を実現するためのツールとして活用している。

その「連絡帳」に、こんなことが書いてあった。

「◎◎くんのことは、さすがに気になるようで、『◎◎くんは、○○保育園なんだよね・・・』としみじみしていました」。

我が子の最も仲の良い友達が、認可保育園に「転園」してしまうのである。

3才児にも「友情」と「別れを惜しむ気持ち」があることを知った。

僕らの子供も「たった3才なのに人間なんだなあ」と思うと、何とも言葉にできないじ~んという感情が沸き上がってきた。

「人間とはいかなる生き物なのか?」を、子供の成長を通じて日々学んでいる。