「為替レート」と「実質所得」。

今月中旬に約1週間のロシア出張があり、その準備で慌しい日々を過ごしている。

前回の出張(12月)で学んだことで、まだ、書いていないことがあり、それを書こうと思っているうちに、次の出張では情けない。

何とか時間を捻出し、そのエントリーを書きたいと思う。

ところで、今回の出張準備で現地の友人(感謝!)とやり取りをしていて、なるほどと思ったことがある。

「為替レート」の変化に伴う「実質所得」の変化である。

ある仕事の対価(時給)が「15ユーロ」だったとして、昨年12月であれば「540ルーブル」だった(36RUB/EURO)。

ところが、ここ最近の「ルーブル安」により、「15���ーロ=690ルーブル」となった。

因みに、ロシアでは、普通の昼食(現地ではビジネスランチと呼ぶ)が「200ルーブル」で食べられる。

また、「690ユーロ」を出せば、平均的なレストランでの「夕食」が食べられる。

しかるに、外国との取引において、ルーブルではなく、外貨で見積りを提示してくるわけである。

日本が米国に対して、「ドル建て」でビジネスをする場合、円安であるほど儲かるのと同じことだ。

ところで、「円&ルーブル」の現在の為替レートは「2.7円/RUB(ここ1年弱で、円に対して半値近くまで下落!!)」だが、ロシアの実勢価格、つまり、現地の物価水準なり購買力平価的な観点でみると、「5円/RUB」ぐらが皮膚感覚に合う。

現地事情に通じていることが、価格交渉には重要である。

「オバマ大統領」と「日本の政治」。

昨日は、ロスから一時帰国していた妻方の叔母と久しぶりに会った。

お昼前に叔母の東京の自宅を訪ね、お昼を一緒に食べた後、みんなでお墓参りに行った。

その車中で、叔母が、オバマ大統領のことについて、興味深い話をしてくれた。

詳細は割愛するが、米国の黒人の人たちにとってオバマ氏の大統領就任は、我々の想像を絶する画期的なことであり、いかに今まで黒人の方々が差別を受けてきたかが分かる、と言っていた。

そういう叔母も、東洋人として、ロスに住むようになり、そのような話は聞いたことがないが、いろいろな意味で「マイノリティ」の立場を感じてきたのではないかと思う。

また、オバマ夫人(ミシェル)は、自身の服を無名なデザイナーに発注したりと、今まで日の当たらないところにいた人たちに対する配慮に、とても気をつかっているという。

ところで、某国の財務大臣のことについても、米国では様々な報道がなされているらしい。

むしろ、日本よりも詳しく報道されているようで、僕の勉強不足かもしれないが、僕の知らないこと(何人連れて行ったとか、その費用はいくらだったとか)まで知っていた。

歴史的な転換期において「直接選挙」で「自国の指導者」を選べる国と、そうでない国との違いを感じる。

であるからこそ、「衆議院」の「解散の是非」は、大きな意味を持つ。

有権者のひとりとして、よりいっそう、政治に関心を持ち続けようと思う。