「大塚製薬」。

僕が20代の頃、「大塚製薬」の「ポカリスエット」と「カロリーメイト」には、とてもお世話になった。

今日は「大塚製薬」が数年前に発売した「SOYJOY」について書いてみたい。

「大塚製薬」は、その名のとおり、製薬メーカーであるが、その技術力、商品開発力を活かして、「消費者向け商品」も作っている。

また、彼らの「消費者向け商品」は、とても画期的でユニークであり、「市場」自体を創造してしまうことが多い。

因みに、彼らの売上(2008年3月期:単体)は、4,133億円。約2/3が「医薬関連事業」、約1/3が「消費者関連事業」で構成されている。

ところで、僕は昨日、免許更新に向かう途中のコンビニで「SOYJOY」を買った。

その際に、職業的関心も手伝い、「SOYJOY」の隣に並んでいた「デスクの朝食(明治製菓)」と「ライトミール 大豆バー(イオン)」も買ってみた。

「デスクの朝食」の食感は、どちらかというと「カロリーメイト」に似たものがあり、「大豆バー」の方が、食感も見た目もパッケージも「SOYJOY」に近かった。

しかし、「ブランドバイアス」の影響があるとしても、やはり、大塚製薬の「SOYJOY」に一日の長があるように感じた。

また、「カロリーメイト」は、チーズ味・フルーツ味・コーヒー味等のフレーバーがついているものの、「5大栄養素」を手軽に摂れる食品にしました、というコンセプトのとおり、どうしても、人工的というか、普通の食品とは違った形状と味がした(する)が、「SOYJOY」は「大豆」を使い、「低GI食品(等質の吸収が穏やかで太りにくい)」という機能もさることながら、それを抜きにしても、食べ物として純粋に「美味しい」のが素晴らしい。

大塚製薬の「消費者向け」食品事業は更なるレベルアップをしたということだろう。

僕は「SOYJOY」「デスクの朝食」「ライトミール 大豆バー」を食べ較べてみて、「どうして、大塚製薬という企業は、こうして、次々と『新しい市場』を開拓でき、ヒット商品を育成できるのだろう?」と考えた。

その答えは、大塚製薬の「企業文化」にあるように思う。

「創業者」がいなくなっても、「経営者」が代わっても、確固とした「企業文化」が根付いていれば、大塚製薬のように、自ら新しい市場を開拓し、ヒット商品を連発し続けられる確率が高まるのだろう。

では、大塚製薬は、どのようにして、そのような「企業文化」を醸成し、維持しているのだろうか?

とても興味深い。