「お受験」と「受験」。

今朝は子供を保育園に送った後、毎月1回のラソナセンシュウの経営会議があり、市ヶ谷まで出掛けた。

市ヶ谷には、僕が客員教授としてお世話になっている法政大学(僕は大学院)があり、何かと縁がある。

いつもは西麻布の交差点から青山墓地の横を通るのだが、今日は何となく「青山学院」の横の道を通ったところ、キレイに着飾ったお母さんと子供という2組が、僕が運転するクルマ(道路)を挟んで、両側で会話をしていた。

一昔前?二昔前?は、子育て中のお母さんというと、髪を振り乱して・・・という感じだったが、今では、そんな雰囲気は微塵もない。

たまたま、青学の付近という地理的条件のせいかもしれないが、お母さんたちは、とてもキレイだった。

当然、手を連れられている子供達も、こぎれいな服を着て歩いている。

「豊かな国」になったのである。

彼らは、どんな大人になるのだろう?

ところで、今日の夕方は、青学の辺りから青山(外苑前)まで、健康を考えて歩いた。

約20分の距離だった。

その途中、大勢の若い人たちとすれ違い、「いったい、何だ?」と思ったが、次の瞬間、彼らは「青学の受験生」だということに気づいた。

正門の前まで到着すると、今日が受験日であることの大きな看板が出ていた。

受験生だったあの頃から27年。

「光陰矢のごとし、学為り難し」。

グローバル資本主義の未来。

NHKに勤めている知り合いから、その方がプロデューサーとして製作された番組を録画したDVDを頂いた。

壁崩壊から20年~グローバル資本主義の未来~」と題して、今年の元旦に放映されたその番組(BS1)は、1時間50分にも及ぶもので、とても見ごたえがあり、勉強になった。

I.T.と金融の両輪により世界経済を牽引してきたアメリカ経済の凋落と、金融の規制緩和とI.T.の普及により台頭してきた「BRICs」なる国々の経済発展に急ブレーキがかかり、これからの世界経済はどうなるのか?

1989年11月9日のベルリンの壁崩壊から20年目にあたる今年、ロシア、中国、アメリカの取材をもとに製作された番組だった。

僕にとって印象に残ったのは、エネルギー資源をベースにしたロシアは、それ以外にどんな産業を育成できるのか?ということだ。

この先、何年かかるかは別として、現在の金融危機が収束すれば、代替エネルギーが開発されない限り、資源国であるロシアが経済的に復活してくるのは、ほぼ間違いないだろう。

しかし、そのエネルギー資源が枯渇あるいは代替された時、ロシアはどうするのか?

そのことを考えた。

同時に、それは、日本にも当てはまる。

「北米市場」を上得意客としてきた日本経済、特に自動車産業や家電産業にとって、これからの事業展開はかなり難しいだろう。

しかし、諸外国から見た「日本=製造業(=自動車&家電)」という認識(ブランドイメージ)を考えた時、それを捨てて他の産業にシフトするというのは、リアリティがないと思う。

これからの日本経済は、どうするべきか?

僕が考えたところでどうなるというわけではないが、その一方、突き詰めれば、ひとりひとりの意識と行動が社会を変えることになるわけであり、当事者意識を持って考えていこうと思う。

それにしても、最近の「政治」は見るに耐えない。

これこそ、国民ひとりひとりが、選挙を通じて変えていくべき問題である。

「いつかはクラウン?」V.S.「いつまでもクラウン?」

今週号の日経ヴェリタスで「自転車」に関する記事を読んだ。

東証一部上場で自転車販売店を展開する「あさひ」という会社が紹介されていた。

同社の下田社長が「高級自動車よりも、シェイプアップされた体とか、文化的教養とか、お金だけでは買えないものを求める人が増えた」と語っているが、たしかに、日本人の価値観は、変わりつつあるように思う。

因みに、僕が大学生の頃(1980年代の前半から半ば)、「白いクラウン」は「豊かさ」のシンボルだった。

今の大学生にとって、「白いクラウン」に乗る「中年太りの男性」と「プリウス」に乗る「シェイプアップされた中年男性」では、どちらが魅力的だろうか?

何事も、一歩ずつ。そして、「継続」することが大切。

ここ最近、飛距離が落ちたことが気になっていたが、その原因は、より高いレベルに向けてスイングを改造している最中で、きちんと芯に当たっていないことだと考えていた。

しかし、山川さん達とゴルフに行った際、一緒に回った「若者達(29才と28才)」のスイングを見ていて、ひょっとして「筋力」が衰えてきているからではないか?と考えた。

そのことを裏付ける?データとして、先日、よく行くゴルフショップでヘッドスピードを測ったら、ドライバーが「44m/秒」と、以前(46~47m/秒)よりも遅くなっていたことを思い出した。

因みに、ヘッドスピードが「1m/秒」違うと、5~6ヤード、飛距離が違うらしい。

そこから計算すると、10~18ヤードぐらい、飛距離が落ちても不思議ではない。

1年前ぐらいまでは、ドライバーでそこそこのあたりで240~250ヤード。会心の一撃だと、260~270ヤードぐらい飛んでいたのが、ここ最近は、そこそこのあたりで220~230ヤード、ナイスショットでも、240ヤードぐらいしか飛ばなくなっている。

以前ほど強振しなくなったこともあるが、理論的には辻褄が合う。

そこで僕は、先週から、久しぶりに「筋トレ」を始めた。

しかし、急に始めたため、情けないことに、腰痛が発生(泣)。

妻からは、「まずは、ストレッチから始めたら?まずは、固くなっている筋肉を解すことが先でしょ!?」というひと言。

何事も、一歩ずつ。そして、「継続」することが大切である。

豊かさとは何か?

ある雑誌で「スペイン」のアンダルシア地方に関する特集を読んだ。

スペインといえば、ここ数年の不動産バブルが、昨年からの金融危機で一気に崩壊し、かなり酷い状況と聞いている。失業率も、18%に上るとか・・・。

しかし、「バル」と呼ばれる大衆酒場には、夜な夜な人が詰め掛けており、人生を楽しんでいると、特集には書いてある。

また、かなり前の話だが、その当時、投資銀行に勤めていた知り合いが、経済的に苦しんでいるメキシコを訪れたところ、人々は夜な夜な楽しそうにお酒を飲み、暗い雰囲気は微塵も感じられなかったという。

もちろん、失業されている人や経済的に窮地に陥っている人たちがいることに目を向ける必要があるのは言うまでもないが、「経済成長=人々の幸せ」というロジックは成立しないのだろう。

豊かさとは何か?

難しい問題である。

儲かるビジネスモデルとは?

昨日から合宿で泊まっているホテルは、お世辞にもオシャレとは言えないし、おそらく築40年ぐらいは経っている。

にも関わらず、前回(ドリームゲート・アワード)も今回も、それなりにお客さんが入っている。

都心から近いという地の利を活かし、企業の研修(泊りがけ)やセミナー会場需要をターゲットとしているのと、地方からの家族連れや中国等からの観光客を取り込んでいる。

特に、銀座から近いというのは、かなりのアドバンテージである。

ベンチャー企業の経営者(起業家)の場合、とかく、最先端なことに取り組みがちだが、それらは、お金になるまでにかなりの時間を要することが多い。

インタースコープを創める時、ある方に「同じ人に、同じものを、何度も売る」のが最も儲かる、という極当たり前のことを言われたことがある。

まさに、そのとおりなのだが、当時の僕にとっては「目から鱗が落ちる」ような感覚だった。

「同じ人に、同じものを、何度も売る」とはいかないまでも、せめて、「同じ顧客(リピート客)」を相手にビジネスをするか?「同じ商品(標準化する)」を売るか?でないと、儲からないのは当然である。

毎回異なる顧客に、異なる商品・サービスを売っていては、効率が悪すぎる。

そういう意味では、ビジネスホテルの方がリゾートホテルよりも儲かるのは自明の理である。

「利益」をあげるための別の視点としては「独占」することであり、「ブランド」も、ある種の独占である。

このホテルに来ると、いつも、そういうことを考えさせられる。

日常にこそ、勉強がある。

撤退する「勇気」。

今日明日と、都内の某所でドリームゲート「大挑戦者祭」の書類選考「合宿」。

数百という応募書類に目を通し絞り込んでいくのは、とても根気の要る仕事である。

ところで、当然のことながら、挑戦するには「勇気」がいるが、実は、この「勇気」というものには「2種類」ある。

ひとつは、「前」に進む勇気。もうひとつは、「撤退」する勇気。

実は、「後者」の方が「格段に難しい」。

誰しも、可能性を否定したくないからである。

そのことを、インタースコープ共同創業者の山川さんが、先日のゴルフを題材にしてブログに書いている。

ゴルフは自分との戦いであり、すべては自分の判断ですることである。ミスしても、誰のせいにもできない。

起業家(経営者)仲間にゴルフ好きが多いのは、ゴルフのそういう特性が関係しているように思う。

僕自身を含めて、自分の能力を冷静に見極めることは、簡単ではない。

それができれば、かなりの失敗は回避できるはずである。

でも、チャレンジしなければ、成功はあり得ない。

問題は、勝負すべき時と、退く時を、どう見極めるかということ。

難しいテーマである。