10人の挑戦。

昨日は、法政大学ビジネススクールでの「10回目」の授業があった。

授業のテーマに合わせて毎回のゲスト講師をリストアップし、多忙な皆さんのスケジュールを調整する。その仕事はかなり大変だったが、終ってみてば、あっと言う間だった。

ところで、昨日のゲストは、シリウステクノロジーズの宮澤さん。

彼は、東京大学在学中より、モバイルのネットビジネスに着手し、卒業と同時に会社を設立して、現在に立っている。

弱冠26才である。

尚かつ、奥さんもお子さん(4歳)もいらっしゃる!!

彼は、若くして、結婚もし、子供を持ったことにより、「継続性のある事業」に拘るようになったという。地に足のついた方だ。

また、彼は、一度もサラリーマン経験、つまり、組織で働いた経験が無いにも関わらず、組織運営の要諦を心得ているように思われる。天性のものなのだろう。

「経営」という観点においては、自分の実力(経験というナレッジも含めて)を冷静に判断し、自分には無いものを補うために、自分よりも「経験豊富=年上の方々」をマネジメント層に迎え入れ、会社の経営を行っている。

理屈では分かるが、実際に出来るか?となると、そう簡単ではない。

ひと言でいえば、自分を「客観視」できている宮澤さんは、素晴らしい経営者だと思う。

その宮澤さん、今回の金融危機でアメリカが不況に陥ったこと=チャンスと判断し、シリコンバレーに進出した。

それまでは、日本企業が接点すら持つことが出来なかった「超優秀な人材」が、レイオフにより、日本の「未公開ベンチャー」に応募してきてくれるとのこと。

尚かつ、まだ、ベンチャー企業は殆ど進出していない、インドへの進出も決めたという。

それを可能にしているのは、ベンチャー企業とは思えない盤石な「財務基盤」にある。日頃から、その布石を打っていたことが素晴らしい。すべては、必然である。

ところで、冒頭にも書いたが、注目株の未公開ベンチャー企業の創業経営者「10人」をゲスト講師としてお招きすることは、かなり、大変である。

でも、そのお陰で、多くのことを学ばせていただいた。

1990年代後半から約10年に渡ってやってきたネットビジネスの経験を踏まえ、ここ数年で創業された、ビジネスモデルだけではなく、ベンチャー企業の創業経営者としても「2.0」の彼らの話を聴くことにより、何が進化しているのか? おぼろげながら、そのポイントが理解できたような気がしている。

僕にとっての課題は、今回のワークショップで学んだことを、どう自分自身の今後に活かすか?ということである。

来週は、学生の皆さんからの発表があるが、まずは、その場で、僕が学んだことをお話することにより、皆さんのお役に立てればと思う。

最後に、法政大学ビジネススクールの授業にご協力いただいたゲスト講師の皆さんに、この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。

Q Life 山内さん
ベンチャーリパブリック 柴田さん
エニグモ 須田さん
ジェイマジック 宮田さん
アライドアーキテクツ 中村さん
マイネット・ジャパン 上原さん
オーリック・システムズ 幾留さん
ニューズ・ツー・ユー 神原さん
メタキャスト 井上さん
シリウステクノロジーズ 宮澤さん

上記の皆さん、本当にありがとうございました。