本当に好きでなければ、成功できない。

家の中を片付けていたら、chemistry のCDを見つけた。

11番目の「星たちの距離」という曲を聴いて、元H2Oの赤塩正樹さん(僕は、彼をさんまちゃんと呼んでいる)を思い出した。さんまちゃんが作ったある曲と、イントロがとても似ていたからだ。

彼は、H2Oを解散した後、Boston に渡り、バークリーという有名な音楽院に留学した。バークリーを卒業した後は、3~4年間ぐらいNew York に住んでいた。

その後、とある事情により日本に帰ってきたが、しばらくの間、僕のアパートに滞在していたことがあった。

彼は、プロのミュージシャンであり、会社に通っていたわけではない。毎日、何をしていたのか?というと、キーボードに向かって曲を書いたり、ピアノの練習?をしたりしていた。

「毎日」である。

プロなんだから当然と言えば当然なのかもしれないが、毎日、朝起きて、歯を磨いて顔を洗って、朝食を食べて、新聞を読んだ後、何時間にも渡って、キーボードに向かい曲を作っているのである。

H2Oは「みゆき」のテーマ曲だった「想い出がいっぱい」のヒットにより、80年代の初頭、ヒットチャートを賑わしていた時期があった。

ある意味、一発屋的な側面はあるかもしれないが、それでも、何万人、何十万人という人が夢見るメジャーデビューを果たし、その上、毎日のように歌番組(懐かしい響きだ)に出演していたのである。

要するに、そうなるには、最低でも、毎日毎日毎日・・・飽きずに、音楽を続けられることが必要だと言うことである。

「好きこそモノの上手なれ」と言うが、「本当に好きでなければ、成功できない」と言った方がいい。

好きで好きで仕方ないこと。何年もずっと興味が続いているもの。そういうものがなければ、努力が「苦痛」になる。

「寝ても覚めても」という勢いでないと、成功は覚束ない。

あの頃は、そこまで理解できなかったが、さんまちゃんのあの姿は、そのことを物語っていたのだろう。

卑近な例で言えば、僕が海外生活の経験もないのに、そこそこ英語が上手になったのは、単純に英語が好きだから。

大学時代、英会話の勉強が苦に思ったことは一度もなかった。道に迷っている外国人を見かけたら、チャンス!!とばかりに、必ず声をかけていた。

「続けられるもの」を見つけることが、成功への第一歩。