子育てほどクリエイティブなものはない。

もう20年も前のことになるが、あることで知り合った10歳ほど年上の友人と彼の奥さんから、「子育てほどクリエイティブなものはない」という言葉を聞いた。

こうして今も僕の記憶に残っているとおり、当時20代だった僕にとって、かなりのインパクトがあった。

広告代理店(奥さんの方は電通)出身の夫婦が、口を揃えてそう言っていたことも、僕には意外だった。

また、僕が20代の時に勤めていた外資系企業で一緒だったある女性が、「平石さん、子供を産むのを止めてまで、する仕事はないよ」と言っていたことも、その時の彼女の表情も含めて、鮮明に憶えている。

最近になって、そのことの意味が実感としてよく理解できるようになった。

他人の子供でも、特に、小学生の男の子を見ると、その無邪気さに言葉には表現できない気持ちになる。

亡くなった父親が生前、何かあると「お父さんが幼稚園をつくってやるから、おまえは園長先生になりなさい」と言っていた気持ちも、今は理解できる。

僕の大好きな「ゴッドファーザー」も、「子供は未来だ」と言っている。

40才を過ぎるまで子供を育てる自信がなかった僕に他人をとやかくいう資格はないが、子供を産み、育てることは、人生をより深いものにしてくれると思う。

自分達のことを犠牲にして子供に愛情を注ぐことは、結果的に、自分達に返ってくる。

まだ3才の我が子が、いずれ大学生(本人が行けば)になる日が来ると思うと、不思議でならない。

いったい、どんな生活が待っているのだろう。

その日を、家族全員、心身ともに健康で迎えたい。

ゴルフは、シングルになっていたい。息子にバカにされないように・・・。