「経験」という「功罪」。

僕が山川さん(現ALBERT 代表取締役会長)と一緒にインタースコープを始めた頃、インターネットリサーチという市場は無いに等しく、とにかくひたすら「顧客開拓」に奔走していた。

クライアントになるかどうか、その可能性さえ分からない見込み客?に対しても、一生懸命に営業活動をし、多くの時間を費やしていた。

途中で、そんな努力が本当に報われるのだろうか?と疑問を感じたこともあったが、経験則がない以上、とにかくやるしかなかった。

しかし、経験を重ねると、何かを始める時、ある程度、これはイケルだろうとか、これはダメだろう、ということが分かるようになってくる。

良く言えば「冷静な判断」。しかし、先が読めてしまうが故に、果敢な行動が出来なくなったりする。

「判断能力の向上」という意味では、経験は「成長」を促進するが、可能性に懸けて「挑戦する」という意味では、必ずしも「経験」がプラスに働くわけではない。

「挑戦する生き方」で紹介させてもらった吉川さんも、同じようなことを言っている。そのようなプロセスを「経験」した人であれば、その意味が分かると思う。

「起業」は若いうちの方がいい。

「チャンス(旬)」は限られている。

「人生は短い」。