「顔」には、その人の「人生」が表れる。

僕たちの子供は再来月で3才になる。最近は色々なことが分かるようになり、祖父母という概念を理解するようになった。

その彼にとって、僕の母(養母)は唯一の祖母であり、残念ながら、祖父という存在はひとりもいない。僕の父も、妻の父も他界してしまっている。

ところで、拙宅のリビングには、妻の母と僕たちが映っている写真が飾ってある。

先日、子供が「お母さんのお母さんは?」と聞いていたからだと思うが、妻が彼に、その写真を見せていた。

その写真を撮ったのは2001年か2002年でインタースコープを経営している時だが、僕の顔は、あまりに幼く、厳しさが感じられない。

たった6~7年前の自分にも関わらず、なんとも情けないものを感じる。

ところで、ゴルフが好きな方でなければご存知ないかと思うが、「合田 洋」というプロゴルファーがいる。

一昨日と昨日の日経新聞の夕刊に彼の記事が掲載されていたが、彼は1994年、プロ入り10年目にして初めての勝利をつかんだ。30才の時のことだ。

それも日本ツアーのメジャー大会(4大会)のひとつである「日本プロ選手権」で。

しかし、彼の「勝利」は、それが最初で最後となっている。少なくとも現時点では。

新聞記事には、その合田プロが「30才」で日本プロ選手権に優勝した時の写真と、43才(今年10月で44才になるらしい)の今の写真が載っているが、日本プロ選手権を制した時よりも、今の合田プロの方が、はるかに魅力的だ。

表情に「味」がある。

先日の全英オープンでのグレッグ・ノーマン(53才)も、とても良い表情をしていた。

ただ単に歳を重ねるか、それとも、凝縮した時間を過ごすかの違いは、如実に「表情」に表れる。

僕も、そういう生き方をしたい。

人生は、まだまだこれから。