「I.T.系ベンチャーのスタートアップ戦略」。

今日は妻が臨床心理の研究活動で遅くなるため、19時半過ぎに会社を出て、僕が保育園に子供を迎えに行った。保育園に連絡してあった時刻には遅れてしまったが、子供は元気に遊んでいた。

ところで、今日は色々な意味で「考えさせられる(刺激)」ことの多い、とても充実した一日だった。

今日のスケジュールは、僕が個人株主のひとりであり社外取締役を務めている「ラソナセンシュウ(千修と資本提携をして、ラソナからラソナセンシュウに社名を変更した)」の月1度の取締役会議兼経営会議に参加することから始まった。

千修という会社は、社歴数十年の老舗の印刷会社で、市ヶ谷に立派な本社(自社ビル)を構えている。

その最上階のプレゼンテーションルームでの会議に参加しながら、「ローマは一日にしてならず」という諺を思い出した。

僕の人生も、45年という歳月の積み重ねの上に成り立っているものであり、今日いきなりできたものではない。

つまり、小さなことでも毎日積み重ねれば、それなりのことができるということでもあり、焦っても何も始まらないということでもある。

そのラソナセンシュウの取締役会議に参加する前、昨日のエントリーにコメントをくれた僕の知り合いに電話をした。

内容は分からないが、僕のブログが彼の意志を固める上で何らかの役に立ったらしく、ひと言、応援のメッセージを贈りたかった。他人を勇気づけることで、僕自身が勇気づけられている。とてもありがたいことである。

取締役会議の後は、ラソナセンシュウの新しいオフィス@三番町(千修から徒歩数分のところ)に立ち寄った。

恵比寿時代よりフレッシュな雰囲気で、新しいことに「挑戦」している空気が伝わってきた。新しいステージに向かって頑張っていって欲しいと思う。

ラソナセンシュウのオフィスを出た後は、とてもお世話になっている法政大学の田路教授と一緒に東京大学を訪問した。

実は、今秋から法政ビジネススクール(MBA)の「客員教授」を仰せつかり、田路教授と一緒に「I.T.系ベンチャーのスタートアップ戦略」をテーマとしたワークショップ形式の授業を担当することになった。

その絡みで、東大発ベンチャー創出の推進をミッションとされている産学連携本部を訪ねたり、先日のIVSにもいらしていたモルフォの平賀氏や同じく東大発ベンチャーの情報基盤開発の鎌田氏を訪ねた。

やはり、我が国最高学府の東大は、やっていることのレベルが違うことを実感した。

ところで、僕が読んでいるメルマガのひとつにWEEKLY COACHというものがある。

そのメルマガに「自分が【やりたい】と思って、明確にビジョンを思い描けたことだけが実現しています」というフレーズがあった。

まさしくそのとおりだと思う。

何事も一歩ずつ、決して焦らず無理せず、かといって怠けず・・・。

それを、10年、20年と続けることができた人だけが、その人にとっての「成功」を掴めるのだと思う。

たくさんの「勇気」をもらった一日だった。