亡き父の愛情。

今朝、妻が子供の身支度をしていた時、彼の腕が脱臼した。数ヶ月前にも右腕を脱臼したことがあったが、今日は左腕を脱臼した。

彼女には申し訳ないと思っているが、僕は彼女を強く叱責した。僕は、子供のことについては、どうしても完璧を求めてしまう。

急遽、子供をクルマに乗せて、以前に脱臼した時に看てもらった整形外科に連れて行ったが、妻と子供を降ろした後、亡くなった父親が、僕たち子供のことになると、母親に、かなりうるさく言っていたことを思い出した。

当時は、その意味は分からなかったが、それほど、僕たちに愛情を注いでくれていたのだということが、子供を持った今はよく分かる。

話しは変わるが、整形外科に向かう途中、スーツを着たお母さんと小奇麗な洋服を着せられた子供の姿をたくさん見かけた。

幼稚園の入園式なのだろう。

3年前の僕は、その姿に気づきはしても、心を動かされることはなかったと思う。

人間は、当事者になってみて初めて分かることがある。

でも、そうならずして、相手のことを理解できる人もいる。

簡単なことではないが、僕も、そうなれるよう、努力をしていこうと思う。