「自分の心に忠実に生きる」。

先週の木曜日、ノロウイルスのダメージから完全には回復していなかったが、国連WFP主催のチャリティ講演会に出掛けた。

WFP会長でもある伊藤忠商事の丹羽会長が基調講演をされた後、丹羽氏とWFP顧問で元資生堂社長の池田氏、そして、女優の竹下景子さん(WFP顧問)の3人によるパネルディスカッションが行われた。

丹羽さんの講演が「仕事と人生~どう生き、どう働くか」がテーマだったこともあり、「熱い」ものを期待して出かけていった僕には、正直に言って、少々物足りない感があったが、やはり、伊藤忠や資生堂という大企業のトップにまで上り詰められた方の話には、学ぶものがあった。

丹羽さんの言葉で心に響いたのは、「自分の心に忠実に生きる」ということだ。どうしても言いたいことが言えない時は、黙っていると仰っていた。

池田さんは、「友達や一緒に働く仲間の成長や成功を心から喜べるというのは、実はそう簡単ではない」と仰っていたが、これも真実を捉えた言葉だろう。

ところで、先日のエントリーで、2003年末の頃のような雰囲気というか、ワクワク感を感じているということを書いたが、その一方で、本当に上手く行くのか?という不安も隣り合わせである。

特に、僕のような感情人間で尚且つ小心者は、どうしても感情の起伏が激しい。

それは僕の弱点でもあるが、僕の長所にも繋がっているわけで、それを受け入れることが、心の平穏に繋がるのだろう。

さて、今日は数ヶ月ぶりにインフォプラント創業者の大谷さんが来社された。

大谷さんのスケール感の大きさを改めて感じたと同時に、彼は伊藤忠の丹羽さんが仰る「自分の心に忠実に生きている人」だと思った。

素晴らしい人だ。

ところで最近、人を羨ましく思うことがある。そういう心、つまり、他人と自分を比較する心があるうちは、大成しないのだろう。

今さら他の生き方は出来ないし、そもそも他人にはなれないのだから。

今年も残すところ、あと数日。

来年は、45才になる。50才まで、あと5年。

自分に出来ることを地道にコツコツと積み重ねていけるよう、心を鍛えよう。