「下積み」生活の楽しみ方?

物事を考えるとき、誰かと議論をするとき、言葉の「定義」が大切である。

例えば、「平等」という言葉と「公平」という言葉の意味はどう異なるのか?そのことをきちんと「定義」しなければ、議論が噛み合わないリスクがあるし、自分の考えを整理できない可能性がある。

では、今日のテーマである「下積み」の定義はどのようなものか?

簡単に言うと、「商業的に成功するまでの時期=苦労をしている時期」と僕は定義している。

さて、そういう僕は「下積み」生活が長かった。さらに言えば、今も「下積み」生活を送っている。

しかし、最初の会社(初めての起業)の頃(下積み)と較べれば、かなり「マシ」な下積み生活である。

そして、けっこう楽しんでもいる。

それは、なぜか?というと、実現したいことがあるし、少しずつではあるが、前に進んで行っているという実感があるからだ。優秀な仲間も増えてきているし・・・。

ところで、あることで久しぶりにプレスリリースを出すことになり、参考資料としてインタースコープ時代のリリースを検索していたところ、元グロービスの小林さんのブログが出てきた。僕がインタースコープを退任したことに絡んでのエントリーだった。

昨日のエントリーで紹介したルイ・ヴィトン日本法人の創業社長でもある「秦郷次郎」さんの話しにもあるように、「やりたいこと」があるというのは幸せなことだし、そのことのための「忍耐」や「下積み」生活は、避けては通れないだろう。

話しは変わるが、臨床心理の勉強をしている妻が、こんなことを言っていた。

「(何事も)切りがないでしょう。ひとつのことを達成しても、また、次にやりたいことが出てくるだろうし、それを達成するには今の自分では出来ないレベルのことが求められるでしょう。相手(周囲)の期待も高くなるだろうし・・・」。

そう考えると、いつまで経っても「下積み生活」が続くということか?