「何だか怖いね」。

快晴に恵まれた土曜日の午前中。例によって「砧公園」にでかけるため、駐車場でクルマを出そうと待っていた。

すると、昼ごはんの準備をしているの���ろうか、醤油と砂糖が交じったような甘い匂いが漂ってきた。

子育てをするようになってから、こういう日常の何気ないことが、とても新鮮に感じられるようになり、幸せを感じるようになった。

砧公園に着くと、駐車場を待つクルマの列ができていた。天気に恵まれた日曜日で、家族連れが大勢でかけてきているのだろう。昼食を買いに行った売店の順番待ちが、そのことを物語っていた。

ところで、砧公園の中の広場にシートを敷いて寝転んでいると、府中基地からのものと思われるヘリコプターが隊列を組んで、上空を横切っていった。それも、一度ではなく、何度も何度も。

それを見ていた妻が、「何だか怖いね」と言った。

たしかに、緑に覆われた広い公園で大勢の親子連れが寛いでいる風景と「軍用機」は、どう考えても似つかわしくない。

戦争が起きたら、いったいどうなるのか?を思い、平和であることの幸せを感じた。