「上海の熱気」と「東京の現実」。

昨夜の最終便で上海を後にし、成田に着いたのは21時少し前。興奮冷めやらぬままリムジンバスに乗り込み、リクルート創業者の江副さんの本を読みながら渋谷まで行き、帰宅したのは23時前だった。

昨日のブログにも書いたが、上海の街には、街行く人々には「エネルギー」がある。それを我が身で感じると、「頑張らなければ!!!」という気持ちが湧いてくる。それだけでも行った価値がある。

また、日本を離れて客観的に自国を見ることが大切であることを、改めて感じた。大谷さんは、月に一度は海外に出掛けてベンチマークしている国の事情を五感で確かめると同時に、日本の将来をシミュレーションしてみるらしい。見習いたいと思った。

大谷さんとは不思議な関係だ。ほんの少し前までは競合会社の経営者同士だったのが、今では同じ飛行機に乗って隣の席に座り、お互いのビジョンを語り合っている。彼の子育て観も聞いた。大谷さんからは学ぶところが多い。

ところで、今日は朝から連続してアポイントが入っており、とても慌ただしい一日だった。

尚かつ、子供が激しい嘔吐と下痢にやられてしまい、その看病疲れて妻もダウンしてしまった。

今日はある不動産ディベロッパーのパーティにお招きいただいており、知り合いと一緒に参加していたのだが、ケイタイに何度も着信履歴があり、慌てて帰宅すると、1Fのロビーで妻が子供を抱えて立っていた。子供が泣き叫んでどうしようもなく、気分転換をさせるためにロビーであやしていたらしい。

妻は吐き気が収まらないようで、とても顔色が悪かった。レトルトのおかゆを作って彼女に食べさせたが、こういう時、近所に身寄りがいないのは辛い。

子供が生まれてからの方が、亡くなった父親や母親のことを思い出すのは自然の成り行きなのだろう。改めて、両親に感謝をしている。彼らの分も長生きをしようと思う。

そして、僕にどこまでのことが出来るかは分からないが、両親から授かった能力を最大限に発揮し、常にチャレンジしていきたい。

「上海」最終日。

今回の「上海」出張では、僕が学生の頃、初めてNew York に行った時以来の衝撃を覚えた。

プライベート(私的生活上の楽しみ)では、初めてタヒチに行った時は、その海の美しさに魅了されたが、都市の持つエネルギーというか底力というか活力と成長力を感じるという意味では、1986年3月以来の衝撃だった。

この経験は、これからの僕の人生に大きな影響をもたらすと思う。ビジネスに関しても、ひとつ、アイディアを思いついた。

今日はこれから、大谷さんがインフォプラントからマネジメントバイアウトした「インフォブリッジ・アジア」の社長をしている繁田さん(女性)と大谷さんと僕とでブランチMTGをする。その後は、上海の今を象徴する「高層マンション(彼女は32階に住んでいる)」を訪問し、上海事情についての話を聞く予定である。

繁田さんは3年半前から上海に住んでおり、当然のことながら上海事情には通じている。上海はもとより、中国事情について知りたいことがあったら、彼女に連絡するとよいと思う。

では、そろそろホテルをチェックアウトして、上海最終日を楽しみたい。

上海は凄い!!!日本は大丈夫か?

先日、経済界のある重鎮から、こんな話を聴いた。

中国では起業家が大学によばれて講演をする際は、教授から「在学中に『起業』を目指すのもよいが、まずは、しっかり勉強するように言ってくれ」と頼まれるそうだが、日本の大学によばれた場合は、「大企業ばかり考えていないで、頑張って『起業』するように!!と言って欲しい」と頼まれるそうだ。

その意味が「皮膚感覚」で理解できた。

今回、僕をエスコートしてくれている大谷さんは、2002年から中国に進出しているが、その結論として、「日本人は中国では勝てない(勝たせてもらえない)」ということらしい。

大学の話しとは少し逸れるが、とにかく、中国(学生時代に来て以来、20年ぶり)という国は「したたか」だということである。

成田空港で買った「フォーブス(日本版)」に「中国」随一の実業家(大富豪)の記事が載っていたが、「架橋」という言葉の意味が今までとは違って感じられた。

ところで、昨晩は「上海起業家登竜門」の前夜祭にお邪魔した。

そこで、オプトの海老根氏(CEO)と会い、現地法人の方を紹介していただいた。彼以外にも、ナナロク世代の日本の起業家と何人かあった。

「上海」には、これからまだまだ成長する!!!エネルギーがあり、ビジネスチャンスをもとめて、日本からも若い起業家が来ている。

日本は大丈夫か?

初めての「上海」。

いよいよ初めての上海だ。とても楽しみである。

明日は「上海起業家登竜門」なるイベントが開催される。今夜はその前夜祭があるらしく、現地の知り合いに連絡をして参加できるように手配してもらった。

世界一のバブル都市?である今の上海を自分自身の五感で確かめたい。

ところで、今日は堀江さんの判決の日だ。

司法はどんな結論を出すのだろうか?

「制約」が生むイノベーション。

明日から初めての「上海」である。

そういう時に限って、子供の具合が悪くなる。

今朝になっても吐き気が治まらず、薬を飲ませても、イオン飲料を飲ませても吐いてしまう。

午前中は来客があり、それ間に合うように会社に行ったが、午後は妻が大学院の実習で休めないので、僕が家に戻って子守りをした。

17:30過ぎに妻が帰宅するのを待って、また、会社に戻り、キャンディデイトとの面談をした。その後は、明日の出張の準備と今週中に済ませておきたい仕事を片付けた。

明日の朝は04:30起きで、06:15渋谷発の成田エクスプレスに乗る。

世の中の共働きの親達は、みんなこうして子供を育てているんだろう。

田坂広志さんのメルマガに、こんなことが書いてあった。

前略

あたかも、光の無い暗闇において、
音を聴きわける力が研ぎ澄まされるように、
ラジオという「制約されたメディア」は、
その「制約」が、
我々の語る力、そして、聴く力を高めてくれる。

その不思議な逆説に気がついたのです。

中略

我々の人生における「制約」もまた、
我々の人間としての「力」を高めてくれる。

アントレプレナーセンターの福島さんは、こんなことを言っていた。

「恵まれた環境にあった人で偉大な仕事を成し遂げた人はいない」。

「制約」があるから「創意工夫」をするということだろう。

卑近な話しで恐縮だが、今日の僕は、優先順位の低い仕事はしなかった。やりたい仕事からではなく、やるべき仕事から片付けた。

常にそうしたいものである。

「既に起こった未来」。

「戦略」とは何をするか?ではなく、「何をしないか」だという。

最近、ありがたいことに色々な相談がくる。でも、当然のことながら弱小のドリームビジョンに出来ることは限られている。あの仕事をすれば、この仕事はできない。

「選択と集中」が必要だ。

・・・とここまで書いたところで、子供の泣く声が聞こえた。

ベッドに行ってみると苦しそうにしており、抱きかかえると夕食で食べたものを吐いてしまった。きっと、疲れが溜まっているのだろう。

乳幼児がいると、いつ何時、こういうことが起きるか分からない。

それも含めて僕の時間なので、そのあたりも計算に入れた上で仕事をする必要がある。

「既に起こった未来(トレンド)」を理解することが大切だ。

追伸:しかし、ドラッカーの翻訳本は難解だ。もっと平易な日本語にして欲しいものである。

「部下」は上司を3日で見破ります。

今月から妻の病院での研修が始まり、火曜日の朝は、僕が子供を保育園に送っていっている。

保育園に子供を預けた後、恵比寿の駅ビル(アトレ)に入っている本屋に行き、昨日創刊された「日経EW」を買った。創刊前から日経新聞でかなりの広告が出稿されており、相当に力を入れていることがわかる。それで、どんな内容なのか?と思い、買ってみた。

さすがは創刊号だけあって、広告がたくさん入っていた(創刊号は注目度が高いので広告が集まる)。

表2見開きは「資生堂」。次の見開きは「ラルフ・ローレン」。次で、シャネル、アルマーニ、ディオール、ブルックス・ブラザーズ、ランコム、編集長挨拶を挟んでゼニスと、目次に行き着くまでに、これだけの広告が入っていた。目次の次は「BMW」。次いで、カネボウ、ラコステと続く。その後も、数ページの記事を挟み、オメガ、HUGO BOSS等が出稿している。まずは、上々の滑り出しだろう。

しかし、このまま順調にいくだろうか?ビジネスや時事ネタをテーマにした女性誌は成功しないというのが統計的事実だと思うが、はたして、日経EWはどうなるか?

僕は滅多に雑誌を買わないし、買っても興味のある記事しか読まないが、今回はすべてのページに目を通してみた。

すると、記事の大半は「ファッション」関連であることが判明。女性版「GQ」といったところか?やはり、ビジネスや時事ネタでは厳しいか?

ところで、今日は日経EWを買った後、病院のハシゴをした。最初は恵比寿にある「眼科」、次は中目黒の「整形外科」。

先週の火曜日の夜から目が真っ赤に充血し、翌日に眼科に行ったところ、典型的な「花粉症」の症状だと言われ、かなりショックを覚えた。40才を過ぎても、花粉症に悩まされることなく生きてきたが、これまでか・・・と思った。週明けに再度、来院するようにとのことで本日、同じ眼科を訪ねた。

整形外科は、数週間前に行った。

子供が椅子に上がってダイニングテーブルによじ上ろうとするので、仕方なく椅子を倒しているのだが、椅子の背の部分に足の指をぶつけてしまい、見事な「紫色」になってしまった(尋常な痛さではなかった)。骨が折れていては困ると思い、レントゲンを撮りに行ったところ、幸いにも骨には異常はなかったが、暫く痛みが残ると診断された。医者から1週間後にまた来るようにと言われていたのだが、時間が作れず、3週間後の今日、行ってきた。

さて、今日のエントリーのタイトルの心は何か?そろそろ、その種明かしをすると、日経EWに掲載されていた伊藤忠商事の丹羽会長のインタビュー記事にあった言葉である。

丹羽さんは僕が尊敬する経営者のひとりであるが、彼はインタビューの中でこう言っている。

「上司が部下を理解するには3年かかるけれど、部下は上司を3日で見破ります」。

僕もそう思う。では、それは何故だろう?と考えてみた。

僕の答えは、上司=その人間としてほぼ完成系(顕在化している)であるが、部下=潜在能力であり、潜在成長力を見極めることは、とても難しいということではないかと思った。

ベンチャー投資にも似ている。

もうひとつ、共感する話しがあった。

「部下を育成する、おこがましい。大事なのは、部下が『もっとやりたい』と思える環境をつくること」。

DeNAの南場さんも同じことを言っていた。

自分は部下から見られているし、自分の仕事は「部下が成長できる環境を創ること」であることを再認識する良い機会となった。