「久しぶりの休日」と「ライブレボリューションの増永さんのブログ」。

「春分の日」の今日は、久しぶりに休日らしい休日を過ごした。

先週から嘔吐と下痢が続いていた子供の体調もよくなり、妻もだいぶ回復してきたので、親子3人でスーパーに買い物に行った。でも、夜はまだ途中で目が覚めてしまい、何度も起こされる。子育ては本当に体力との戦いである。

我々が済んでいるマンションには、同じぐらいの月齢の子供を持つ家族が何組かいて、その中のある家族とはそこそこ親しくしているが、同じようにほぼ1週間、子供が嘔吐を繰り返していた時があったらしいが、奥さんの実家が近所にあり、お母さんが看病に来てくれていたらしく、彼女は1日も会社を休まなかったという。

「バナナだったら食べるかなとか、おかゆも少しずつにしないと吐いてしまうとか、そういう対応は母親じゃないと無理でしょう(お金を払って預けることには限界がある)。でも、どちらかの親が近所にいれば違うよね。やっぱり、そういう環境でない限り、子供を育てながらフルタイムで且つ責任のある仕事をすることは難しいよ」と、実感を込めて妻が言っていた。

彼女は病院での研修を休まざるを得ず、僕も会社を抜けて食料の買い出しに行ったりした。

今月から派遣社員の方を採用して初めて知ったことだが、毎日ではなく、週に数日の勤務を希望する方というのは、結婚あるいは出産前は総合職として働いていたが、家庭の事情でどうしても毎日働くことは出来ないというケースが多いという。

言われてみれば当たり前のことかもしれないが、やはり、自分達が「当事者の立場」に立ってみなければ分からないということだろう。

それに関連することで、あるベンチャー企業の社長がおもしろいことを言っていた。

「160キロのボールを打ったことのない人には、本当のことは分からないでしょう。その時の手の痺れとか、そういうボールを打ち続けても、シーズンを通じてケガをしない身体がなければ務まらないとか。理論だけでは本質は理解できないですよ。実際にやったことのない人には」。

そう、百聞は一見に如かず。しかし「百見は一行に如かず」である。

ところで、久しぶりにライブレボリューションの増永さんのブログを読んだ。

彼のブログは更新頻度は決して高くはないが、毎回、とても勉強になる内容である。今回のブログは「採用」に関する内容だったが、特にこの一行が僕の「心」に響いた。

「もし、私に子どもがいて、大切に育てたわが子が民家の中にある当時のLRに入社したいといったら、それを心から祝福し入社を許すことが出来たかというと自信がありません。その点、彼のご両親に感謝しなければなりません」。

増永さんは、若くて才能があるにも関らず、とても謙虚な人である。

詳しいことは彼のブログを読んで頂ければと思うが、彼はこの3月末をもって、ライブレボリューションでは「中途採用を一切止める」という方針を打ち出した。

ベンチャー企業への「転職支援(採用支援)」をしている当社としては、何とも「不都合な真実」であるが、でも、その結論に至った理由に関しては、とてもよく理解できる。

増永さんも僕も、会社は「カルチャーが最も大切だ」と思っている。

ドリームビジョンでは、この4月1日とGW明けに、ひとりずつ、新しいスタッフを迎えることになっている。

僕は、新卒に拘る(限定する)ことは考えていないが、やはり、ドリームビジョンの価値観、現時点で言えば、「僕の価値観」に共感していただける人だけを採用しようと思う。

ビジョナリーカンパニーを創るために、とても大切なことだと思っている。