「他にやるべきことがある」。

今朝の日経新聞の国際面に、ゴア前アメリカ副大統領のコメントが載っていた。

ハリウッドで開かれたアカデミー賞の授賞式で、主演した「不都合な真実」がドキュメンタリー賞に輝いたゴア氏は、受賞後のインタビューで「2008年の大統領選に出馬する計画はない。他にやるべきことがある」と答えたそうだ。

ネットバブルの頃、世界の主要国でインターネット上で「米大統領選の擬似選挙」が行われたことがあるが、その時、ゴア氏を選ばなかったのは、アメリカだけだった。

今日の世界において絶大な影響力を誇る米国の大統領に誰が当選するかは、米国のみならず、世界中の利益に関わる問題である。あの時、フロリダの事件がなく、ゴアが大統領に当選していたなら、きっと、世界は変わっていただろう。

そのような影響力を持つ米大統領になるよりも「他にやるべきことがある」と明言してしまうゴアという人物は、物凄い人だ。個人の権力や名誉欲ではないところに、彼のモチベーションがあるのだろう。

出来ることなら、一度でいいから会って話しをしてみたい。

追伸:ノーベル平和賞候補にも名前が挙がっているらしい。