第09回 塚田 寛一氏 vol.1 (1)

第09回 塚田 寛一氏 vol.1 (1)

「自然体」で「謙虚な人」。

まだ大学生だった塚田さんと初めて会ったのは2000年か2001年、僕がインタースコープを創業して暫く経った頃だった。

ベンチャー企業に対するインターン紹介事業を行っているNPO法人ETICが主催する、ベンチャー企業でのインターンを希望する学生と彼らを採用したいベンチャー企業の経営者を対象としたシンポジウムでの場だった。

そのシンポジウムでのパネルディスカッションで、塚田さんは学生インターンとして、僕はベンチャー企業の経営者として、同じテーブルに座っていた。

その時は、ふたりの間に何人かいたこともあり、お互いに横顔しか見ることができなかったが、パネルディスカッションが終って会場を後にする時に乗ったエレベーターで、塚田さんと一緒になった。

学生とは思えないほどしっかりしていて、その一方、どこかピリピリとしているところがあり、でも、優秀なことは間違いない、そんな印象だった。

当時の彼がインターンをしていたのは、ペイメントワン(現GMOペイメントゲートウェイ)という、ウェブ上の決済システムを提供するベンチャー企業だった。

写真:塚田 寛一 氏

取材当日のヨセミテのオフィスにて。。

その塚田さんが「ミクシィ」に就職し、取締役にまでなっていたことを知ったのは、随分と後だった。僕がドリームビジョンを始めてからだったと思う。

さて、久しぶりに会った塚田さんは、当然と言えば当然だが、とても大人びていて、そして、とても自然体だった。初めて会った時のようなピリピリとした緊張感のかけらも感じられなかった。

塚田さんの「人となり」をひと言で表すなら、「自然体で謙虚な人」。

何も飾らず、何も気負わず、自然体で、今の自分がやるべきこと、やれることを淡々とやっている。そんな人だ。