第07回 江田 健二氏 vol.2 (1)

第07回 江田 健二氏 vol.2 (1)

辞めやすい会社。

写真が示すとおり、江田さんは、とても温厚で人懐っこい性格の持主である。しかし、江田さんの「発想」は、かなり突き抜けていて、そのギャップがおもしろい。

大学生活も終盤を迎え、就職活動を始めた江田さんは、就職先を決めるに際して、こんな「判断基準」を持っていた。

・ひとつのお客さんに対して、じっくりと仕事ができること。
・給料がよいこと。
・辞める時に辞めやすいこと。

写真:江田 健二 氏

「勉強になって、給料が良くって、辞めるときに辞めやすい会社という基準で就職先を探しました(笑)」。

江田さんは、中学生ぐらいから将来は「会社を創りたい」と思っていたらしく、就職するに際しても、自分なりの準備ができ、いざ、会社を辞めようと思った時に「辞めやすい」会社がいい、と思ったそうだ。

また、会社を創るとなれば当然、資金がいる。なので、「給料がよい=お金が貯められる会社」でなければいけない。

もうひとつの、「ひとつのお客さんに対して、じっくりと仕事ができること」という条件は、家庭教師の営業やインテリジェンスでは、ひとつ契約を取ったら、また、次のお客さんを獲得するということで、ひとつのお客さんと長く付き合うことができなかったからだそうだ。

そんなことで、将来は「自分の会社を創って、会社を辞める」と決めて就職したのである。