#006 本間毅 「経営責任」の取り方。

第03回 本間毅氏 vol.2

「経営責任」の取り方。

ところで、イエルネットを「解散」するにあたり、本間さんは、ある決断をした。

本間さんは、イエルネットの株式の「50.2%」を保有しており、法的には、解散価値での現金の「50.2%」を受け取る権利を持っていた。それを「放棄」したのである。彼なりの「経営責任」の取り方だった。

潔いと言えば簡単だが、会社を清算し、ただでさえ、精神的に疲弊しきっているなかで、経済的にも丸裸になる選択をすることは、言葉にするほど簡単ではない。

アメリカに住んでいる今、その話をすると、「お前、バカじゃないの?」と言われるそうだ。

上場を途中で取り止めたのも、堀江さんからの買収オファーを断ったのも、解散価値(現金)の50.2%を放棄したのも、そのすべては、本間さんにとって「自分の軸を持つ」ということだったのだろう。

次回に続く。

文章・写真: 株式会社ドリームビジョン 平石郁生


PROFILE

本間 毅(ほんま たけし)

Vice President
Sony Media Software & Services
Sony Corporation of America

兼務

ソニー株式会社
コーポレートディベロップメント部
ネットメディア開発担当
チーフプロデューサー

1974年生まれ。中央大学在学中から起業し、1997年にWebインテグレーションを行うイエルネット設立。
黎明期のビットバレーやピーアイエム株式会社(後にヤフージャパンに売却)の設立にも関わる。
2002年、イエルネットの全営業権を譲渡し、2003年、ソニー入社。ネット系事業戦略部門、リテール系新規事業開発等を経て、2005年よりグループ内のネットメディア開発に携わる。社外ベンチャー企業との協業により、Web2.0やBlog/SNS系テクノロジの社内導入を推進する一方、ソニーグループのアセットを活かした新たなネットメディアとしてeyeVio(アイビオ)を立ち上げる。

2008年5月よりSony Corporation of America勤務。サンフランシスコを経て、現在はカリフォルニア州サンディエゴ在住。

連絡先:thonma [at] gmail.com (atはアットマーク)

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