大谷さんの想い、八戸を変える!!

今回で3度目となった「八戸」出張は、とても楽しい、実り多い時間になった。

大谷さんの魅力に惹き寄せられている人達というバイアスがあるのかもしれないが、昨年も今年も、八戸大学・八戸短期大学 総合研究所が主宰する「起業家養成講座」修了生の皆さんは、とても人間味溢れる人達で、修了式後の懇親会や2次会(なんと3次会まで付き合わされた!)では、初めて会ったとは思えないほど、打ち解けて、楽しい時間になった。

大谷さんが「八戸シリコンバレー計画」を構想し始めたのが、2006年の秋。

「起業家養成講座」がスタートしたのが、その3年後の2009年。

既に「8名」の「起業家(ひとり準備中を含む)」が誕生している!!

ドラッガー風に言えば「既に起こった未来」であり、八戸は少しずつではあるが、確実に、変わりつつあるように思う。

八戸大学・八戸短期大学 総合研究所「客員研究員」として講演をさせていただた僕の方が、八戸の皆さんにインスパイアされた。

僕の好きな「相田みつを」が、

人間を動かし
人間を変えてゆくものは
むずかしい理論や
理屈じゃないんだなあ

感動が
人間を動かし
出逢いが
人間を
変えてゆくんだなあ・・・

と言っていることを実感した「3度目の八戸」だった。

「八戸」と「奥入瀬」。そして、素晴らしい人々。

八戸大学「起業家養成講座」の記念すべき第1期生の前期修了式にて講演をさせていただいた翌朝、市が運営する「市場」に出向いた。

日曜日は市場はお休みだが、この日は、地元のイベントがあり、そこに集まる人を対象として、朝食用の魚を焼いたり、トン汁を作ったりする人で賑わっていた。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★これが、市場の建物。そもそもは、戦争未亡人のために、市が用意した「職場」だったとのこと。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★市場の入口で、魚を焼いたり、トン汁やおにぎりを作って売っている光景。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★八戸沖で獲れた魚。たぶん、鯖。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★市場に入ってすぐのところ。このおばさんは、いくらをメインに売っている。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★買い揃えた魚やおにぎりで朝食。これが、かなり美味しい!!

市場で朝食を食べた後は、八戸港で毎週行われている「フリーマーケット」に出掛けた。
朝8時前だというのに、大勢の人で賑わっていた。
とにかく、何でも激安!!

フリーマーケットを堪能した後は、JRで三沢まで行き、駅前でレンタカーを借りて、奥入瀬に向かった。

八戸は、素晴らしい晴天だったが、奥入瀬に近づくにつれて、だんだんと雨模様に。残念。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★「奥入瀬渓谷」を上り切ったところにある「十和田湖」。雨で霧がかかり幻想的な景色。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★こちらは、八甲田山。温泉が湧いていて、こちらも幻想的。すでに、紅葉が始まっているのが分かるだろうか。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★きれいな紅葉。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★こちらは、大谷さんがオーナーの「North Village(ノースビレッジ)」
既に、八戸、十和田辺りでは、有名になりつつあるとのこと。
ランチのみの営業で、週末は「行列」が出来てほどらしい。
僕らがランチを食べようと思った時(14時頃)も、2~3組、待っている人がいた。
すべての料理は、左側に見える「石釜」で加熱される。この「石釜」は、ノースビレッジ・スタッフによる手造りだそう!!

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★こちらは、ノースビレッジの斜め向かいにある「奥入瀬渓谷ホテル」のティーラウンジにある煙突。なんと、「岡本太郎」作。

ところで、話は前後するが、土曜日の夜、八戸大学「起業家養成講座」第1期生の面々と、2次会に出掛けた。

「屯田兵」というお店だったが、ここのマスターはただ者ではない。

10人ぐらいの団体で行ったのだが、それぞれの顔を見て、その場で人となりを分析し、お箸のカバー(包装紙)に、ひとりひとり、メッセージを書いて渡してくれた。これが、実に「核心」をついている!!!

なんと、恒例の行事だという。

そして、最後は、即興で歌を作ってくれて、ギターを弾きながら歌ってくれた。

「3度目の八戸」には必ず、立ち寄ろう(戻ろう)。

$シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★ブレテしまっているが、自作自演のマスター。ありがとうございました!!!

追伸:現地で、大谷さんの「八戸・奥入瀬」構想を伺った。彼は本当に素晴らしい!!大谷さんのような人を、本当の意味で「社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)」というのだろう。とてもスケールの大きな人である。

2回目の「八戸」。

初めて「八戸」を訪ねたのは2007年1月なので、2年9ヶ月ぶりになる。

「八戸大学」で客員教授をされている大谷さんの依頼により、明日(10/3)、八戸に行くことになった。

大谷さんが担当されている「起業家養成コース」の前期修了式&ビジネスプラン発表会の審査員とそこでの講演を依頼されたためである。

「八戸を日本のシリコンバレーにする!!」という大谷さんの構想に殆ど協力できていない僕だが、こういうことで多少でも役に立てるのであれば、とても光栄なことである。

その「八戸」。既に、マネックスが事業所を開設したりと、大谷さんの構想は、少しずつではあるが、着実に前に進んでいる。

ひとつのことに「集中」し、コツコツと目の前のことに取り組んでいくことだけが、大きなことを成し遂げる唯一の道なのだろう。

受講生の方々にとって少しでも参考になる話ができたらと思っている。

★八戸シリコンバレー計画: 総事業費「37億円」GO !!!

久しぶりに大谷さんから連絡があった。

「スタートから23ヶ月かかりましたがGOです。議会も珍しく反対意見無く承認されました」。

八戸市の種差海岸を臨むあの牧場に、総工費「37億円」をかけて、世界にも誇れるIT企業の集積する「エコ施設」が建設される。

マネックス証券も正式にコンタクトセンターがオープンし、ヤフーバリューインサイト(インフォプラントとインタースコープの合併会社)と合わせると「500人規模の若者」の新規雇用が発生。

商圏人口100万人を目指し、大谷さんの構想実現を、微力ながら僕も手伝いたいと思う。

2007年1月に初めて八戸を訪問し、あの海岸線を見てから1年半。

大谷さんの尽力に心から拍手を送りたい。

★八戸シリコンバレー構想:進捗報告

八戸シリコンバレー構想「進捗報告」と言っても、こうして自分のブログで書いている以外は、僕は何もしていない。まあ、それが広報機能があるとすれば、広報部長という仕事はしているのかもしれない。

ところで、先日、大谷さんから久しぶりにメールがあり、僕らが八戸構想を議論していた時、その目玉として話していた「エコ・オフィス」構想が水面上に出たとの連絡があった。

詳細は、デーリー東北新聞社の記事をご覧いただければと思うが、「種差海岸」を臨む「天然芝」が広がる丘陵地に、地球環境に最大限の配慮をした「オフィス」を建築する構想が紹介された。

2007年1月8日、大谷さんに連れられて、この足で立ったあの天然芝の丘陵地に、眼下に「太平洋」が広がるあの土地に、マネックスの松本さんも訪れたあの場所に、I.T.系ベンチャーを誘致するための「エコ・オフィス」を建設する計画が、ようやく日の目を見たのである。

立役者は言うまでもなく、大谷さんである。

構想実現のためには、まだまだ越えなければいけないハードルがいくつもあるが、それでも、メディアにこの構想が紹介されたことの意義はとても大きい。

それが、八戸市役所の人間でも青森県庁の人間でもない一民間人の大谷さんの活動により、実現に向けて大きく前進したことは、言葉にできないほど素晴らしいことである。

しかし、インフォプラントの大谷から、Yahoo! Value Insight の大谷に変わったことで、関係者に対する配慮から水面下に潜ってしまったため、この記事の中に大谷さんの名前がひと言も登場していないことは、とても残念である。

デール・カーネギー曰く、「この世で重要な物事のほとんどは、全く希望がないように見えたときでも、挑戦し続けた者たちによって成し遂げられてきた」そうだ。

彼の「志と行動力」を見習い、いつの日か僕も、何か大きなことを成し遂げたい。

針葉樹の森。

針葉樹の森。それは「厳しさ」の中で、じっとチャンスを待つ、「耐える文化」の象徴のような気がする。

父親が生前、東北出身の人間のことを「辛抱強い」と説明していたことがある。先月の上旬、初めての「八戸」に向かう新幹線の窓越しに外の景色を見ながら、そんなことを思い出した。

ところで、今年のバレンタインデー(2/14)は「新宿御苑」の某所にて、大谷さんとふたりで、経済界のある重鎮の方に対して「八戸プロジェクト」のプレゼンをしていた。

自分でも理由は分からないが、なぜか、「八戸をシリコンバレーにする!!!」というチャレンジに関して、ロマンチックなものを感じている。

インターネットリサーチ業界を創ってきたのとは違って(それも大変な仕事だった)、言うほど簡単なことじゃないし、果てしない道のりであることは重々承知しているが、不思議と、自分の中に「静かな力」が生まれてきているのを感じている。

10年後に、「ソーシャルアントレプレナーとは、あいつらのことだ」と言われたら、この上ない幸せである。

追伸:ちょうど5年前の「2002年2月13日」、当時のインフォプラントのオフィス(新宿御苑)で、インターネットリサーチ研究会の設立準備会議を開催した。不思議な縁を感じる。