Another Day in Social Distance, not Paradise.

今年の春は風の強い日が多い。Golden Week 改め、Stay Home Week になった連休は、屋上で過ごす日が多くなりそうだ。難点は風である。

今の家に越してきたのは、2016年6月25日。今年の6月で早4年になる。当然のことだが、その時は、新型コロナウイルスなるパンデミックが起こることなど考えられるはずもなく、恵比寿時代に住んでいたマンションと較べると狭いリビングに不平不満を感じていたが、部屋数が増え、中3の長男は自分の部屋でオンライン授業、小3の次男はリビングで勉強、僕と妻は時々、次男の部屋でZoom や Google Hangouts をすることが出来ている。今も尚、恵比寿のマンションに住んでいたら、どういう生活をしていたのだろうか?

今日のランチは我が家全員がお気に入りのレストランのテイクアウト。強い風に閉口しつつも、屋上での食事は開放感があって心地よい。夏になると昼間は暑過ぎるので、夕食を屋上で食べることが多い。

辛うじて屋上までWi-Fiが届いており、お気に入りの音楽を掛けながら食事をする。子どもたちの影響で、僕も米津玄師や髭男、King Gnu 等を聴くようになったが、僕と妻では好きな音楽が違う。高校、大学、社会人、そして、30歳になる頃までに聴いていた洋楽が好きなのだが、彼女の不興を買う。

その理由は自分でも分からないが、あまりにキレイな青空を写真に撮っていた時、Phil Collins の「Another Day in Paradise」なる曲を思い出した。Another Day = Another Blue Skye, but, Stay Home Week…家族で旅行に出掛けるわけにもいかず、3月に予定していたシンガポール旅行はキャンセル、そして、Another Lunch on our Rooftop…。天気の良い日にStay Home, Social Distance は辛い。とはいえ、飲食店や宿泊施設、観光業、音楽やイベント等の仕事をされている方々のことを思えば、文句を言える立場ではない。

このウイルスに関しては様々な情報が溢れており、その信ぴょう性には注意する必要がある。しかし、慶応大学病院が発表した「6%」の件は、大きな意味を持つ。手術前や入院前という条件を踏まえると、統計的な代表性はないが、実態を物語っているように思う。医療従事者でもなく、ましてや感染症の専門知識があるわけでもない僕が何かを言うことは控えるが、分母と分子の関係は無視できないだろう。最優先は、これ以上の医療崩壊を防ぎ、救える命を救えるようにすることだが、同時に、前述のような仕事をされている方々をはじめとした経済的破綻をどうすれば避けることができるのか? 二律背反する2つの命題にどう立ち向かうのか? 我々は大きな試練に立たされている。そして、これは政府だけの仕事ではなく、我々一人一人が自分の頭で考え行動する必要がある。

ところで、「不都合な真実」をひとつ紹介したい。今この瞬間、地球上に住む「人間」と「家畜」と「野生動物(陸上に棲む脊椎動物)」の「重さ」は、それぞれ何%ずつだと思われるだろうか?

答えは、人間30%、家畜65%、野生動物5%。つまり、我々人間の「エゴ」のための重さが「95%」ということだ。この先の20年間、我々人類が何もしないと、野生動物は最悪「1%」になるそうだ。生物の多様性が失われ、今回のようなウイルスに対抗できる微生物などの手段を失う可能性がある。これが最大の問題だと、20年ほど前から、欧州の環境科学者たちは主張しているそうだ。法政大学MBAでお世話になっている小川教授から聞いた話である

1世紀前は、野生動物のシェアは90%だったという。人間がいかに、この地球を自分たちの庭のように扱ってきたかが分かる。問題は「豚肉や牛肉の生産では、タンパク質への変換効率が良くない」ことである。飼育の過程で、大量の飼料、水、エネルギーを消費し、環境を破壊している。

解決策は「植物性タンパク質」をいかに我々の食生活に取り入れるかに懸かっている。詳しくは続編で書く予定である。

武蔵野大学「アントレプレナーシップ学部」創設!!

僕は2006年3月、日本の教育を改革したいという思いから、ドリームビジョンを設立した。大学の仕組みを変えたかった。

しかし、僕なりにフィージビリティ・スタディ(事業性の検証)を進めるうちに、当然と言えば当然だが、僕如きでは「象牙の塔」に針一本も刺せないだろうと判断したことと、いわるゆライブドアショックが起こり、ベンチャー氷河期が来るだろうと思い、その構想は断念した。その後、2008年9月、リーマンショックが起こり、スタートアップの世界は文字通り、氷河期に突入した。

そのような経緯で、僕の「教育改革」に対する構想は「お蔵入り」させたままだったのだが、2019年11月15日22時27分、「1分で話せ」で有名な伊藤羊一さんから、FBメッセンジャーで連絡が来た。

「唐突で恐縮なのですが、現在、私は武蔵野大学で新学部(アントレプレナーシップ学部)開学するべく、プロジェクトリーダーとして準備中で、教員としていらしていただけないか、というお誘いであります」と!

伊藤さんとは、スタートアップ関連のイベント等で何度かお会いしたことがあったくらいで、それほど親しくしていたわけではなかったが、僕が非常勤で教えている法政大学経営大学院(MBA)のシラバスに書いておいた「ひと言」を読んで、是非、一緒にやりたい!と思っていただいたそうだ。

そのような経緯で、2021年4月から、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部で教員として働くことになった。とても光栄なことだ!

担当するのは、Gobal Startup Ecosystem等、世界のスタートアップエコシステムを学ぶことで、僕が自分の人生で実践してきたことだ。学部のメンバーは、トップページ右横のメニューバー「MEMBER」を参照されたし。

アントレプレナーシップ学部のイメージ動画はこちら!

もうひとつ申し上げると、インタースコープ時代からの盟友、大谷真樹さん(インフォプラント創業者で、元八戸学院大学の学長)から、インフィニティ国際学院の設立に伴い、ナビゲーター(要するに非常勤の教員)として参加してくれませんか?という打診が、さらに1年前にあった。

自分の能力では成し得なかったことでも、こうして、他の人からの協力要請で自分の想いが具現化するということを、大谷さん、そして、伊藤さんからのメッセージで理解した。

僕は「コンプレックスの塊」のような人間で、長い間、他人を羨む人生を送って来たが、上述のお二人を含めて、多くの方々のお陰で、ようやく、自分自身を肯定し、自分の個性を尊重し、お互いの違いを認められるようになってきた。本当にありがたいことだ。

新しい学部の創設としては、これ以上ない「最悪」のタイミングかもしれない。でも、文字どおり、アントレプレナーシップを発揮して、この難局を乗り越え、武蔵野大学の理事会、教務部の皆様、そして、西本照真学長をはじめ、創設メンバー全員で力を合わせて、2021年4月の学部開設を実現させたい!!

自作の座右の銘(3部作):人生は短い。人生はすべて必然。人生には勇気と自信が必要だ。

まだまだ書きたいことはたくさんあるが、今日のことはひとまず、新たな挑戦のご報告として!

2020年4月2日@自宅にて。

新型コロナウイルスと57歳の誕生日。

昨年の誕生日はグアム、一昨年の誕生日は初めてのハワイ島で迎えた。そして、今年はシンガポールで迎えるはずだった・・・。期せずして、57歳の誕生日は、忘れようにも忘れられない誕生日になった。

何年か後に振り返った時、我々はこの未曾有の危機をどう位置づけるのだろうか? その前に、人類は、何としても、この新型コロナウイルスに打ち勝つ必要がある。

新型コロナウイルスに関する日々の報道は、9年前の「3.11」を思い出させる。3.11の時は物理的に甚大な被害があり、そのリアリティを否応なしに受け入れざるを得なかったが、今回はウイルスという「Invisible」な存在であり、我々はそのリアリティ(深刻さ)をなかなか受け入れられずにいるようにも思う。

しかし、志村けんさんの死は、新型コロナウイルスに対する認識を大きく変えただろう。

日本は、欧米の都市と比較すると、まだ持ち堪えているのかもしれないが、数週間後、東京が New York のようにならない保証はどこにもない。大学生の頃、初めて訪れて以来、かれこれ30回は訪問しており、東京の次に詳しくなった僕が大好きな New York は、見るも無残な状態になってしまった。これは対岸の火事ではない。

科学的な根拠はどこにもないが、僕は、これは自然界から人類に突き付けられたメッセージなのだろうと思う。これからもこの地球上で平和に生きていきたいなら、もっと謙虚になれと・・・。

ところで、シリアスなことを書き連ねたが、新型コロナウイルスの副作用で(お陰とは絶対に言えないが!)、ここ1ヶ月は、二人の子どもたちと過ごす時間が圧倒的に増えた。今日から小学校3年生になった次男は、プレ・スクールのようなところに通っており、四六時中、自宅にいるわけではないが、夕食はほとんど毎日、家族四人で食べている。

仕事の面では、ドリームビジョンの投資先の一社で、スーパーマーケット等の店内で野菜を栽培・販売する、Infarm というベルリンのスタートアップの日本法人を2月27日に設立した。JR東日本からInfarm本体にご出資いただき、紀ノ国屋でのローンチが決定した。そのアナウンスをした思ったら、新型コロナウイルスの影響で予断を許さない状況になった。しかし、この状況下にあっても、ローンチに向けて、準備を進めている。

世界はこの危機を克服できる!強い心を持ち、この難局に立ち向かおう!