ビットバレーから約20年。時代が動く時・・・。

今年も残すところ、今日を含めてあと2日。2017年も色々なことがあった・・・。書きたいと思っていたことは多々あったのだが、他に優先しなければいけないことがたくさんあり、今日までブログを更新できずにいた。僕のブログを読んで下さっている皆さんにとって、今年はどんな一年だっただろうか?

11年間、住み慣れた恵比寿を離れて、今の住まいに越して1年半。夏は涼しく、冬は寒い一戸建ての生活にも慣れた。商店街の気になるお店にも何軒かは足を運び入れ、少しずつ、この街の住人になってきた。

年明け2月は長男の中学受験があり、この年末年始は、次男(来年4月から小学生)と僕の2人だけで帰省することにした。明日は、グランデコにスキーに行く予定だ。

ところで一昨日、ドリームビジョンで投資していたイミオ(色々な経緯があり、2017年初頭に株式を手放した)を通じて知り合った元TOTOヨーロッパ社長の中野さんと、何年ぶりかで再会した。写真は、オフィス横の壁に立って僕に手を振っている中野さんw。僕よりも2つ年上だが、とても若々しくでステキだ。

久しぶりに参加したIVS(Infinity Venture Summit)のローンチパッドにも出ていた「OQTA(鳩時計)」の共同創業者でCEOが、中野さんだ。彼は、OQTA以外にも「WAVE89」という会社を経営しており、数年ぶりに再会した中野さんは、その風貌も含めて、大企業の幹部から、すっかり起業家に変身していた!彼の構想を聞き、一瞬にして魅せられた・・・。

また、今年の後半は、ご多分に漏れず?、Blockchain や Crypto Currency、ICO関連、特に海外のスタートアップと知り合う機会が増えた。

例えば、ICOやCrypto Currencyに関するピッチイベントの Asian Tour で来日中だった、電力消費量を下げる仕組みを構築している「EnergiMine(英国マンチェスター)」はその一社だ。彼らに紹介されて急遽参加したピッチイベントで僕は、既視感というか、かれこれ20年前になる「ビットバレー」ムーブメントを思い出した。

これからの数年は、あの頃の興奮を超える劇的な変化が世界中で起こるだろう・・・。2018年は、ここ数年温めてきた構想を、具体的に一歩、形にする年にしたい。

その一方、54歳の身体は正直で、あの頃のようにはいかない。しかし、LIFE SHIFT の著者が提言するとおり、人生は長くなった。インタースコープ時代にお世話になったガウス生活心理研究所の油谷さんが、郷ひろみを称して「New 50」と言っていたが、僕が子供の頃は、50歳は「初老」と呼ばれていた。僕はその初老の半ばに差し掛かったということだ・・・w。

そんなことで、妻には不評だが、1-2ヶ月前から、真剣にジョギングとウォーキングの中間ぐらいのことを始めた。不評の理由は、僕が夕方にウォーキングに出掛けると、夕食の時間が影響を受けるためだ。子供たちに夕食を食べさせ、お風呂に入らせて、21時過ぎには寝かせるためには、遅くても19時には夕食を食べ始める必要がある・・・。

先日、そのウォーキングの途中、とある駅前の広場に人垣が出来ていた。何かと思って近づくと、それが何だったかは忘れたが、寒空の下、一生懸命に楽器を弾いている男性がいた。10代の頃、ミュージシャンに憧れてバンドを組んでいた僕は「千円札」をお皿に入れて、その場を後にした。

恵比寿時代は、ジョギング中に目にする光景はマンションや恵比寿ガーデンプレイスなど、いかにも都会という風景だったが、今の住まいに越してからは、閑静な住宅街で、リアルな日常が感じられる。駅から買い物袋を下げて歩いてくる人たちとすれ違う。彼・彼女たちは、どんな生活をしているのだろうか? 人それぞれの人生がある。

2008年の冬、ドリームビジョンの当時の事業を清算し、その後一年ちょっと、傷心の僕は、毎日ただひたすら本を読んでいたことは、拙著「挫折のすすめ」にも書いた。そんな僕を拾ってくれた法政大学経営大学院(MBA)の小川教授が監訳した「True North. リーダーたちの羅針盤 〜自分らしさをつらぬき、成果をあげる 〜」を読んでいる。400ページもあり、普段持ち歩くには辛い。でも、電子書籍は出ていない。

その本の著者が終始一貫して訴えていることは、リーダーに必要なのはカリスマ性ではなく、自分らしさに立脚したビジョンや価値観ということだ。

2018年3月30日が来ると満55歳。還暦まで、あと5年・・・。

無い物ねだりはせず、他人を羨まず、自分が持っているものに目を向け、自分らしい構想を実現したい。

2018年が皆さんにとっても良い一年となりますように!

@郡山に向かう新幹線の車中にて。