「広い公園」と「現代の参勤交代」。

サンブリッジ グローバルベンチャーズを退任してから2週間が経った。退任挨拶のメールには、ありがたいことにたくさんの方から温かいご返事を頂き、また、ランチやディナーのお誘いを頂戴し、慌ただしく過ごしている。まだ数人、返事ができていない人がいるが、この3連休中にはご返事したい。

ところで、昨日の夕方から次男を連れて福島県郡山市の実家に帰省している。中学受験で忙しい長男と妻は東京でいつもの日常・・・。次男が生まれて以来、家族で出掛ける際はいつも4人だったが、この3連休は初めて、2人と2人に分かれて過ごすことになった。

長男は、僕や妻に似て、神経質で生真面目な性格だが、次男は「天真爛漫」という言葉は彼のためにあるのか?というぐらい、僕にも妻にも似つかず、とてもポジティブで明るく社交的な性格だ。一年前、転居に伴い、保育園を転園する際も「やったー、新しい友だちができる!」と喜んで、新しい保育園の初日も「以前から通っていたようでしたよ」と、お迎えの時に担任の先生が言っていた。

そんな次男は今回の帰省を随分前から楽しみにしており、今朝は6時前に起こされた。

子育てや家族に関する話では数日前、アイスタイル菅原さんのFBポストで、高木新平さんという方のブログを拝見した。文章のトーンや世の中に対する見方が僕と似ているな・・・と思い、彼のエントリーをいくつか拝見した。オフィスが恵比寿で自宅が学芸大学というのも、僕と似てるな・・・とw。

とは言え、彼は僕とは異なり、恐らく、まだ30代で、風貌もイマ風だw。博報堂を退職し、独立してご自分の制作会社を経営されている。クライアントや手掛けられた仕事も、なかなかイケている。

その彼が言っていたのは、東京は仕事や消費生活にはこの上ないが、子供を育てるには難がある・・・ということだ。彼のお子さんは、2歳を過ぎられた頃から近所の公園では飽き足らなくなり、いくつもの公園をハシゴさせられるらしい・・・。

確かに最近、我々の次男も「広い公園」に行きたいと言うことが多くなった。

東京生まれで東京育ちの利便性第一主義の妻には不評を買うだろうが、葉山か逗子か鎌倉辺りに別邸を購入し(購入できればの話だが)、週末はそっちにいるとか?あるいは、この週はアポをいれず、湘南で集中して仕事をするとか?という生活ができればいいな・・・と思う。

昨年6月末、恵比寿から学芸大学に引っ越して来て分かったのは、恵比寿よりも学芸大学の方が「涼しい」ということだ。クルマのエンジン、オフィスビルや飲食店のエアコンの室外機等、恵比寿は「人口熱」で暑いが、駅前の商店街を除くと殆どが一軒家の学芸大学は、恵比寿と較べると人口熱が少ない、ということだ。

解剖学者の養老孟司さんは「現代の参勤交代」なるものを唱えているという。国の制度として、都市と田舎の「往復居住」させて、都会人は農作業を手伝い(手伝えるかが問題だが)、現地で消費することで、地方経済にもプラスになる、ということらしい。

国の制度として行うというのは機能するとも思えなし、賛成もしないが、僕の理想の生活は、一年の1/4ずつを「東京、New York or London or Paris等(要するに都会)、シリコンバレー(仕事)、タヒチ(ビーチリゾート)」で過ごすということなので、たしかに、一年中、東京で暮らすということを理想としているわけではない。

というか、地球温暖化の影響で、7-8月は、東京にはいたくない・・・。尋常ではない暑さと湿度だ。Dual or Multi Habitation が現実的になれば、東京の人口熱も減り、過ごしやすくなるだろう。

人生の賞味期限が残っているうちに、私生活でも終わっていない宿題を実現したい。海外なら、住宅を購入せずとも、airbnbで可能なはずなので・・・。