自分への手紙。

半年間、積み上げたままだった寝室の段ボールを昨日、ようやく開梱した。

11年住み慣れた恵比寿のマンションから今の住まいに越したのが昨年6月下旬。予想はしていたが、四方が直接、外気に触れる一戸建ては夏は涼しいが、冬は寒い。エアコンをつけて部屋を温めながら、長男が中学受験の模擬試験に行っている間に、古い書類を整理した。

昭和38年生まれの僕は子供の頃、父方の祖父母と一緒に大家族で暮らしており、嫁入り前の父の妹2人、僕から見ると叔母も一緒だった。そのふたりの叔母のひとり(長女)には、子供の頃、とてもお世話になった。少々気恥ずかしいが、正直に言うと、大学を卒業した後も結婚するまでは、お年玉はもちろん、帰省する度に、叔母は僕に小遣いをくれていた。

旧札の1万円札には「1990年2月11日」と書いてある。僕が初めて起業する約一年前だ。きっと、お金に困っていたのだろう。本当にどうしようもなくなったら、叔母がくれた一万円に手を付けよう(そうならないように頑張ろう!)と思って、お札に日付を書いたのだと思う。その一万円札を昨日、久しぶりに見つけた。何とか手を付けずに、27年、やってこれた。

長男からの手紙もあった。僕が50歳になった時にくれた手紙なので、彼が小学校2年生の時のものだ。

もうひとつ、開店休業中のドリームビジョンで作った2009年の年賀状も見つけた。「挑戦する人を創出し、広く社会に『勇気と自信と感動』をもたらす新しい社会的価値を創造する」という企業理念が書いてある。サンブリッジ グローバルベンチャーズの企業理念の原案である。

思い出の品は何も出て来ないが、世話になった人はたくさんいる。自分自身のために頑張るのは勿論だが、彼らに喜んでもらえたら最高に幸せだ。残念ながら、恩返しをできないまま、亡くなってしまった方もいる・・・。

3月30日になると、僕は54歳になる。どこからどう見ても本格的な50代だw。60歳まで、あと6年と3ヶ月しかない。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. by Steve Jobs.

「人生は短い」。他人に気兼ねしている暇はない。