満1歳の誕生日を3日後にして、次男が入院。

RSウイルス感染。且つ、喘息の症状が認めらる。

ということで、3日後に「満1歳」の誕生日を前にして、僕たちの次男は入院となった。

昨年秋からほぼ毎週、大阪出張、そして、その合間にシリコンバレーへ出張。

年末年始でひたすら寝て、だいぶ体力が回復したのも束の間、大阪プロジェクトに加えて、大学院の修士論文の指導が佳境に入り、尚且つ、ファンドレイズ活動を本格的にスタート。

また多忙な日々が始まった。

そのような時に限って次男が40度の発熱。熱に加えて、嘔吐を繰り返し、さすがにこれはおかしいと思い、掛かりつけの医師に紹介状を書いてもらい、総合病院に来たところ、RSウイルス感染、且つ喘息と診断され、入院。

残念ながら、1歳の誕生日は、病院で迎えることになった。

次男が入院した病院は「完全看護」で設備も素晴らしく、ベッドには呼吸センサーが付いている(無呼吸での死亡を未然に防ぐため)。

医師の説明も的確でとても分かりやすく、入院患者1人に対する看護師の人数も多い。万全の体制である。

これだけの医療を提供するには、相当なおカネがかかっているだろう。

僕はある時、投資先のイミオを通じて「国境なき医師団」の方と知り合う機会があったが、僕たちの次男が受けているレベルの医療サービスは、アフリカのような地域では望むべくも無い。

乳幼児の死亡率が大きく異なるのは当然である。

日本に生まれたというだけで、とても幸せだ。

その事実を認識させられた。

そして、そのような現実を目の当たりにしてしまった心ある医師は、その惨状を何とかしたいと思わずにはいられないだろう。

今まで僕が携わってきた仕事は、かっこ良く言えば、世の中の変化を活用してイノベーションを起こし、新しいサービスを提供するということだが、その動機は、ただ単に自分がやりたいことを形にしたいということだった。

尚且つ、ここ15~16年は、インターネット関連の世界でしか仕事をしておらず、製造業の世界や、ましてや病院や病児保育等、困っている人を助けるという公共サービスの世界は、あくまでも、受益者の立場でしかなかった。

そういう意味では昨日、来年度の主査決定のための面談にきた学生(社会人大学院生)は、製造業の世界で働いている方だったが、彼の話は、僕の視野を広げてくれる、とてもありがたい機会だった。

日本の製造業は苦境に喘いでいる一方、そこには、大きなチャンスがあるような気がした。

今までのアナログ&インテグラル(垂直統合)の世界では、大資本が無ければ勝負をすることは難しかったが、Terra MotorsWHILL という製造業のベンチャー企業の台頭が示すように、小資本のベンチャー企業でも、大きなチャンスが巡ってきているということだ。

僕の投資先のイミオも、フットサルやサッカーボールの製造小売業であり、製造業のベンチャーと言える。

50歳(今年3月30日以降)からの人生は、インターネットの世界に留まらず、新たなフィールドに挑戦していこうと思う。