次男の「再入院」。

今月上旬、入院中の病院で満1歳の誕生日を迎えた次男が今朝、再入院した。

小児喘息とRSウイルス感染で呼吸困難になり入院した後も、熱を出しては下がりという生活を繰り返しており、さすがに変だと思っていたところ、先週金曜日頃から40度の熱を出すようになった。

今朝、妻が病院に連れて来たところ、とあるウイルスに感染しており、退院後2週間で再入院となった。

まあ、それは仕方ないとして、さらに困ったことに、小学校1年生の長男が、先週土曜日の登校時に、不審者と遭遇し、威嚇されるという事件があった。

さすがに怖くなった長男は、朝は一人で登校するも、夕方暗くなってから一人で下校するのは嫌だということで、暫くの間、妻が迎えに行かざるを得ないという時に限って、次男が入院。

尚且つ、区の保育園は不合格だったらしい…。

更には、僕は、大阪市の仕事で来週から米国出張で留守にする。

昨年の2月は、妻の次男出産と修士論文の指導、そしてサンブリッジ グローバルベンチャーズ創業とが重なり、ハンパじゃなく忙しかったが、今年も何かと大変である。

仕事の面では、ファンドレイズ活動を本格化し、今年3年目となる Innovation Weekend の見直しを進めている。

また、今週木曜日からベンチャーナウのFOUNDER 第6期という特集で、計12回の連載がスタートする。

もうひとつ、某出版社からお声をかけて頂いている本の原稿も待ってもらっている。

いずれも、とてもありがたいことだ。

どんな苦労も生きていればこそである。

そもそも、僕がしている苦労は、両親の世代がしてきた苦労と較べたら、苦労の部類に入らない。

感謝の心を忘れないようにしたい。

iPhoneからの投稿 @ 次男の入院先の病室

イノベーションと現実の狭間。

「岸和田南」。関西国際空港に向かう高速バスから見えた標識に、そう書いてあった。

大学時代に一年ほど住んでいた下宿(今では死語だ)で一緒だった友人が、岸和田の出身と言っていたのを思い出した。

関西国際空港までは、東京でいえばアクアラインのような橋を渡って行くが、途中で目にした風景は、昭和の高度経済成長期のまま、時間が止まっているかのようだった。

これは大阪に限った話ではなく、東京でも羽田空港に向かう途中に、同じような光景が広がっている。

僕はかれこれ15年ぐらい、インターネットの世界で仕事をして来ているが、facebook もTwitter も関係ない世界に生きている人達がたくさんいる。

まだまだ、そういう人達の方がマジョリティだろう。

イノベーションは産業の新陳代謝を促し、人類は豊かになってきたが、「創造的破壊」には「痛み」が伴う。

我々ベンチャーは、その先導役であり、波頭に立つことが仕事だが、政治や行政としては、様々な立場の人達を考える必要がある。

昨年の秋から大阪市の仕事をしており、明日は Global Innovation Conference なる国際会議があり、その運営のために大阪に来ているが、色々と考えさせられる。

しかし、Global Innovation は不可逆的である。

「強い者が生き残るのではなく、変化するものが生き残る」。

iPhoneからの投稿

「修士論文」と「次男の退院」。

先週木曜日の夜遅く、僕が法政大学の経営大学院で担当している院生の修論チェックを終えた。

正直に言って、彼の指導は大変だった。

昨年2月に初めて会った時は、今まで何をして来たんだ?と思わざるを得ないところがあったが、彼はこの一年でとても成長した。

22時半過ぎ、修論指導が終わった時、指導担当として、達成感のようなものを感じた。

その後、僕がリクエストした修正箇所を反映し、金曜日13時の締切までに提出できるかが不安だったが、オフィスでMTGをしていると、「提出しました!」というSMSが送られてきた。

但し、本番は、これからである。

彼が約一年をかけて構想を練り、修士論文として纏めた事業プランを実現して初めて、貴重な時間とおカネを投じて大学院に来た意味がある。

また、ボアゾナードタワーという27階建て校舎の最上階で開催される最終発表会行きの切符を懸けた選考会が今週末、行われる。

ボアゾナードに行くことができ、尚且つ、優勝すれば、賞金(奨学金)50万円が提供される。

頑張って欲しい。

ところで、毎年2月は、修士論文の締切りと同じ時期に、来年度の指導担当を決める、オープンドアと呼ばれる期間がある。

院生の人達が指導担当教員を選ぶために、興味のある教員に自由にアポを取り、面談をする期間のことだ。

今年、僕のところに来てくれた方々との面談を通じ、改めて認識したことは、その人がどれだけ「本気」か?どれだけ自分の「人生」を「真剣」に生きているか?で、すべてが決まる、ということだ。

日本のような平和で経済的に豊かな国に生まれると、流して生きていても困らなかった。

でも、そんなパラダイスは、もうお終いである。

今の延長線上で行ったら、日本は間違いなく、シャビーな国になる。

自分がどうしたいのか?自分が生まれ育った国をどうしたいのか?そのために、どんなことで貢献できるのか?

そのことが問われている。

話は変わるが、昨日、次男が無事、退院した。

去年の今頃は、修士論文の指導、妻の出産(次男の誕生)、新会社の設立が重なり、目茶苦茶に忙しかった。

今年は、サンブリッジ グローバルベンチャーズの仕事と法政の修士論文の指導に加え、大阪市のプロジェクトがあり、そこに次男の入院が重なって、これまた忙しかった。

ところで、次男の入院中、次男のベッドの横にあったテレビで偶然、「高飛び込み」の練習に打ち込むセルビアの少年に関するドキュメンタリー番組を見た。

小学5~6年生と思われる少年は、5メートルの高さからの飛び込みはキレイに出来ていたが、10メートルの平均台に立ち、眼下のプールを覗き込むと、恐怖心から、飛び込めずにいた。

コーチは半ばヤジとも言えるゲキを飛ばしていたが、決して強要はしなかった。

少年は飛び込めない自分が悔しかったのか、大粒の涙を浮かべていた。

何が少年の心を後押ししたのかは分からないが、その数日後、彼は10メートルの飛び込み台から華麗なフォームで飛び込んだ。

少年は何とも言えない笑顔をしていた。

「できると信じていたよ」とコーチが言っていたように、技術の問題ではなく、精神の問題だと言うことだ。

そして、僕たちの子供たちが「ここまで来れば大丈夫だ」と思えるようになるまで、元気でいようと思った。

iPhoneからの投稿

満1歳の誕生日を3日後にして、次男が入院。

RSウイルス感染。且つ、喘息の症状が認めらる。

ということで、3日後に「満1歳」の誕生日を前にして、僕たちの次男は入院となった。

昨年秋からほぼ毎週、大阪出張、そして、その合間にシリコンバレーへ出張。

年末年始でひたすら寝て、だいぶ体力が回復したのも束の間、大阪プロジェクトに加えて、大学院の修士論文の指導が佳境に入り、尚且つ、ファンドレイズ活動を本格的にスタート。

また多忙な日々が始まった。

そのような時に限って次男が40度の発熱。熱に加えて、嘔吐を繰り返し、さすがにこれはおかしいと思い、掛かりつけの医師に紹介状を書いてもらい、総合病院に来たところ、RSウイルス感染、且つ喘息と診断され、入院。

残念ながら、1歳の誕生日は、病院で迎えることになった。

次男が入院した病院は「完全看護」で設備も素晴らしく、ベッドには呼吸センサーが付いている(無呼吸での死亡を未然に防ぐため)。

医師の説明も的確でとても分かりやすく、入院患者1人に対する看護師の人数も多い。万全の体制である。

これだけの医療を提供するには、相当なおカネがかかっているだろう。

僕はある時、投資先のイミオを通じて「国境なき医師団」の方と知り合う機会があったが、僕たちの次男が受けているレベルの医療サービスは、アフリカのような地域では望むべくも無い。

乳幼児の死亡率が大きく異なるのは当然である。

日本に生まれたというだけで、とても幸せだ。

その事実を認識させられた。

そして、そのような現実を目の当たりにしてしまった心ある医師は、その惨状を何とかしたいと思わずにはいられないだろう。

今まで僕が携わってきた仕事は、かっこ良く言えば、世の中の変化を活用してイノベーションを起こし、新しいサービスを提供するということだが、その動機は、ただ単に自分がやりたいことを形にしたいということだった。

尚且つ、ここ15~16年は、インターネット関連の世界でしか仕事をしておらず、製造業の世界や、ましてや病院や病児保育等、困っている人を助けるという公共サービスの世界は、あくまでも、受益者の立場でしかなかった。

そういう意味では昨日、来年度の主査決定のための面談にきた学生(社会人大学院生)は、製造業の世界で働いている方だったが、彼の話は、僕の視野を広げてくれる、とてもありがたい機会だった。

日本の製造業は苦境に喘いでいる一方、そこには、大きなチャンスがあるような気がした。

今までのアナログ&インテグラル(垂直統合)の世界では、大資本が無ければ勝負をすることは難しかったが、Terra MotorsWHILL という製造業のベンチャー企業の台頭が示すように、小資本のベンチャー企業でも、大きなチャンスが巡ってきているということだ。

僕の投資先のイミオも、フットサルやサッカーボールの製造小売業であり、製造業のベンチャーと言える。

50歳(今年3月30日以降)からの人生は、インターネットの世界に留まらず、新たなフィールドに挑戦していこうと思う。