「父の命日」と「田坂広志さんの言葉」。

今日は父の命日。享年55歳。僕が24歳になってすぐだった。

あれから25年。父と過ごした時間よりも、亡くなってからの方が長くなった。

父が亡くなって四半世紀が過ぎた今日、僕たち三人兄弟でメールのやり取りをした。

僕たちはそれぞれに父の教え(言葉)を憶えているが、両親の記憶さえ持てずにこれからの人生を歩まなければいけない3.11震災孤児の方々がたくさんいる。

こうして生きていることを当たり前だと思ってはいけない。

ところで、僕が尊敬する田坂広志さんのメルマガに、こんなことが紹介されている。

田坂さんがどこかで講演された際に一緒だっ起業家の方が、「みんな、もっとハングリーにならなければダメだ!」というようなことを言っていたという。

それを聞いた田坂さんは、こう思ったそうだ。

「世界第二位(当時)の経済大国になり、60年を超えて戦争がなく平和な日本において、それでも尚、ハングリー精神を持たなければモチベーションを持てないのだろうか?」

僕は20代の頃、大企業に務める同年代の人達が「会社の看板」ですぐにアポが取れ、給料も高い現実を実感し、彼らや社会自体に対して「今に見ていろよ!」と思って頑張ってきたが、それなりの結果を残してきた今は、ゼロと言えば嘘になるが、そういうハングリー精神は殆ど無くなった。

アメブロにも何度も書いているように、法政大学経営大学院の小川教授に拾ってもらい、サンブリッジ創業者のアレン・マイナーに声をかけてもらい、私生活では第二子にも恵まれ、ふたり目の母とは兄弟三人とても仲良くしており、その母は妻の出産後、慣れない東京に一ヶ月も滞在してくれて・・・と、感謝はすれど、ハングリーになりようがない。

感謝の心を忘れずに、人の役に立つ生き方をしたいと思う。