選んでくれた人の期待に応えないと・・・!

本当はもう寝なければいけない時間だけど・・・。

先週は、Innovation Weekend 2nd(6/24)があり、また、法政イノマネの主査面談の最終週でもあり、ちょっとヘビーな一週間だった・・・が、とても充実した一週間でもあった。

昨夜は、とある顧問先でのMTGの後、東北の食材をふんだんに使っている居酒屋で食事をした後、Innovation Weekend 2nd で「How to sell stories to the US media ?(いかにしてシリコンバレーのメディアカバレージを獲得するか?)」と題するプレゼンテーションをしてくれた、サンフランシスコ在住のジャーナリスト、Ms. Lisa Katayama が主催する「The TOFU Project」なるもののKick-off イベントに顔を出した。

そのプロジェクトの趣旨は、クール&才能溢れる若い日本人起業家をシリコンバレーに招待し、ブラッシュアップを支援するというもの。

不快指数炸裂のHot & Humid な中、国際色豊かな面々が集まっていた。

ところで、本日、法政イノマネの「1年制」の方の主査が確定し、既に担当させていただいている「2年制」の2人に加えて、もうひとり、担当させていただくことになった。

主査面談の時、僕としては手加減はしているものの、かなりキツイことを言ったにも関わらず、僕を指名してきてくれた学生の方に、僕を選んで良かったと思ってもらえるよう、最大限の努力をしたい。

考えてみると、2年制の2人にも、相当にキツイ(ストレートな)ことを言ったはずだが、僕の真意を理解してくれていると理解しておこうw。

僕を選んで良かったと思ってもらえるよう、という意味では、サンブリッジ Global Venture Habitat 東京オフィサーのオファーをくれたアレンの期待にも応えないと!

もちろん、ドリームビジョンの株主の期待にも・・・!

「パチプロ」に見る「全体最適」と「ポートフォリオ」。

昨日は、妻が大学院時代の研究室の会合があるとのことで、僕が保育園に迎えに行った。

ここ最近の我が子は、ひと頃は長蛇の列だった「キムカツ(ミルフィーユ状態のカツが人気!)」がお気に入りで、今日も「柚胡椒」風味のカツ(テイクアウト)を買いに行った。

その後は、ナチュラルソーロンと隣の総菜屋でいつものセット(ネギトロ巻きとお惣菜)を買い帰宅。

食事をして、歯磨きをして、お風呂に入れて・・・としていると、もう21時。

保育園のお迎え当番の日は慌ただしい。

ところで、昨日は、知り合いのベンチャー企業A社のBさんところに、僕の投資先のメンバーを連れて行った。

一時間半ほど質疑応答をさせていただいたが、その中でBさんが言ったひと言が、とても印象的だった。

「ベンチャー企業は、色々なことにチャレンジするのが仕事なわけで、失敗をするのは当たり前。でも、ポイントは、何が失敗の原因だったのか?きちんと『反省』すること。そうでないと、同じ轍を踏んでしまいます」。

好奇心が旺盛で優秀な人ほど色々なことに挑戦するし、失敗も多いのは、ドラッカーも指摘しているとおり。

でも、きちんと「反省」をし、そこから、次に繋げる何かを学べるか?が、その会社の正否を分ける。

法政大学経営大学院(MBA)でお世話になっている小川教授に、ある学生のことを「彼は、優秀ですよね」と言ったところ、「(優秀)だからこそ、失うものもあるよね」という返答をさらっと頂戴し、なるほどな・・・と思ったことがある。

なまじっか優秀だと、あるいは、中途半端な失敗だと、なぜ、失敗したのか?その「本質」を「とことん追求しよう」という姿勢が薄れがちなところがあるように思う。

僕自身の経験で言えば、ドリームビジョンで大失敗をしでかし失意のどん底に陥った時は、さすがに「反省」をしたが、僕を含めて並の人間は「痛い思い(必要に迫られる)」をしないと、自分自身を深く見つめること(ミンツバーグの言葉でいう「内省」)をしないのだろう。

当たり前のことを当たり前にできるかが、勝負の分かれ道ということだ。自分自身に言い聞かせよう。

ところで、Bさんは、大学には行っておらず、高校卒業後、一時期は「パチプロ」で食べていた。

当時のBさんは、ブログには書けない「額」を稼いでおり、僕が「どうやって、常勝を実現していたのか?」と質問したことがある。

その答えを聞き、並の戦略系コンサルティングファームの人達では勝てないだろう!というぐらい、非常に「ストラテジック(戦略的)」に考えて行動していたことを知り、衝撃を受けた。

同じレベルの人達(パチプロ)とチームを組み、どういう台が玉が出て、どういう台は出ないか?また、状況(何曜日だとか)による違いがあるのか?を徹底的に研究したという。

また、その「研究結果(つまりは「理論」)」をもとに、チームで「台」を「分担」し、成果はみんなで「山分け」する。

そうすることで、お互いのリスクをヘッジし、「全体最適」を実現していたわけだ。

いわゆる「ポートフォリオ」の概念であり、投資の「基本哲学」である。

その後、彼は、ある一部上場企業に就職し、営業職として頭角を現したそうだが、「学歴が無かったので、実力で勝負するしかなかったんです。とにかく、徹底的に『自分の頭』で考えるようにしていました」という。

もうひとつ、印象に残ったことがある。

それは、何がこのチームの「求心力」なのか?に関する質問をしていたこと。

彼は、何が物事の成否を分けるのか?の「本質」を理解しているように思う。

僕自身が、とても勉強になった一時間半だった。

「自己効力感」と「達成体験」。

日曜日(昨日)は、僕たちの子供の「自転車の練習」で、代々木公園に出掛けた。

昨日の雨のせいで、地面はジトジトと湿っていたが、森林浴をしながら、昼前から3時間ほど自転車の練習をした。

先々週(僕は所用でいなかった)と先週、保育園繋がりのお父さんに自転車の練習に付き合ってもらったお陰で、だいぶ乗れるようにはなっていたが、今日の練習スタート時点では、まだ、それほど長い距離は乗れなかった。

最初は「なんでお父さんは、○○ちゃんのお父さんのように出来ないの!教えるのが下手なの!」と文句を言っていた我が子だったが、お父さんからお母さんに選手交代し、そこそこ乗れるようになると「喜色満面!」。

子供は分かりやすい(笑)。

その後は、僕が練習をみてあげていたが、人間は「誰かに見ていてもらえること(愛情を受けること)」と「自分はできる!」と思えること(達成体験をすること)が極めて大切だということを改めて感じた。

それにより、「自己効力感」が生まれてくるのである。

因みに、この「自己効力感」という概念は、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科でご一緒させていただいている高田朝子先生(教授)に教わった。

そして、そのことを、僕が担当させていただいている、ある学生に説明したことがあるのだが、彼の研究テーマは(勿論、詳細は書けないが)、どうすれば「児童養護施設」に暮らす子供達に「自己効力感」を育んであげることができるか?というものである。

「児童養護施設」に暮らす子供達の中にも、やれば出来る子はたくさんいるはずである。

本人の責任ではなく、そういう境遇になってしまった子供達に、何とかして手を差し伸べようとしている彼を、僕は応援したいと思っている。

イノベーションとは何か?@KBC

先週金曜日は「KBC」という慶応大学の起業サークルの勉強会にお招きいただき、「イノベーションとは何か?(なぜ、必要か?)」なるテーマで講演(講義?)をさせていただいた。

この4月から客員教授を仰せつかっている法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科(通称イノマネ)での講義だったとしても、とても難しいテーマで、何をどう話そうか?前日まで考えていた。

実は、その前日(木曜日)はイノマネでの授業があった。

ところで、今年は僕にとって「起業20周年」ということと関係あるのかないのかは分からないが、旧知の仲のアレンに頼まれて3月からサンブリッジでの仕事を始めたり、3.11以降しばらくは原発問題で実家(福島県郡山市)の母や弟と対策を話し合ったり、4月の毎週金土はイノマネでのオリエンがあったり、5/20(金)には僕が企画して始めた「Innovation Weekend」のKick-off イベントがあったりと、3月30日で48歳になった身体には、かなり嬉しいスケジュールが続いている。

そんなこともあり、イノマネの授業の後、KBCの勉強会の講演資料をつくろうと思っていたが、集中力がなく、途中で断念。

仕方なく、金曜日のアポをキャンセルさせていただき、朝から資料づくりの続きを行った。

さて、そんなことで何とかギリギリ間に合わせてお邪魔したKBCの勉強会は、学生、それも半分は、この3月まで高校生だったとは思えない優秀な面々だった。

質問を挟みながら講義を進めており、その受け答えで彼らの優秀さは理解していたが、講義が終わった後の質疑応答の時間は、今までに経験したことのないほど、素晴らしい質問のオンパレードだった。

そんな彼らの人生に、何らかのプラスの影響を与えられたようであれば嬉しい。

日経新聞の取材と「なぜ、今なのか?」。

一昨日、1年半ぶりに日経新聞の取材を受けた。

因みに、一昨年の取材は、東証マザーズ開設10周年記念の特集に関するものだった。

一昨日の取材の趣旨は、僕がサンブリッジの仕事として始めた「Innovation Weekend」という、創業間もない(中には例外もある)ベンチャー企業とエンジェル投資を行う(行う可能性のある)人々をマッチングさせる取り組みに関してだが、記者の方から「なぜ、今なのか?」という質問を頂戴した。

理由は色々ある。

ひとつは、環境面の変化。

「クラウド、ソーシャルメディア、スマートフォン」という「3つ」の変数により、起業に必要な「資金的ハードル」が大幅に下がった。つまり、数百万円の資金でも意味があるようになった。

梅田望夫さんがご自身の著書「ウェブ進化論」で言及されていた「チープ革命」が更に進んだと言ってもよい。

ふたつ目は、「資金の出し手」が変わった(現れた)ということ。

僕を含めた「Web1.0世代」は、インターネットの本格普及と新興市場が整備されたことが相まって、ベンチャーキャピタルからの資金を調達しやすくなった恩恵を受けたが、それでも、億単位のおカネを調達するのは簡単では無かったし、エンジェル投資家と言われる人達は数が限られていた。

エンジェル投資家に関して補足すると、当時はインターネットの何たるかを理解してリスクマネーを提供しれくれる人は極々限られており、「海のものとも山のものとも分からないビジネス」に「擦っても仕方ない」と思って貴重な資金を出してくれたのは、家族親戚、友人知人を除けば、医者や弁護士、中小企業のオーナー経営者といった人達だったが、現在は、Web1.0世代で成功した(インターネットの何たるかを理解している)人達が「資金の出し手」になっている。この事実は大きい。

3つ目は、日本社会の構造変化を知識的にも直感的にも理解した若い人達が、最初から「世界市場」、少なくとも「アジア圏」を見据えてビジネスをしようとしているということだ。

僕らがインターネットリサーチ(インタースコープ、現マクロミル)の事業化を始めた時や自動車保険の見積り比較サイト(ウェブクルー)の事業立ち上げに参加した時は、世界市場なんて、夢物語にしか思っていなかった。

しかし、政治は「期限付き大連立」だのと訳の分からないことを言い、放漫経営でジャブジャブになっていたにも関わらず、整理解雇は許せないだの、OBに至っては企業年金の減額は許せないだのいう「大人達」を目の当たりにし、尚かつ、巨額の財政赤字と少子高齢化による人口減という「現実」を突きつけられた20代の若者は、この国にしがみついていても明るい未来はないと思っても当然である。

未来永劫、ガラパゴス諸島でいられれば幸せかもしれないが、そうは問屋が卸さないだろう。

さて、今週金曜日は、慶応大学の起業サークルでの講演を頼まれている。

彼らの人生に影響を与えられるような話をしたい。

頑張ろう!!

ソーシャルメディアの勉強会と「自分の仕事」。

最近はネット系の集まりに出掛けると、上から数えて何番目?という年齢になった。

今日は、法政での授業の後、ビートレンドというモバイルマーケティングでは老舗のベンチャー企業が主催する勉強会に参加させていただいた。

ビートレンド社長の井上さんとは、僕がインタースコープを経営していた頃からの付き合いで、インターネットリサーチ業界を発展させるために設立した「インターネットリサーチ研究会」を一緒に運営してきた同志でもある。

今日の勉強会のテーマは、「ソーシャルとスマートフォンで日本のマーケティング・コマースはどう変わるのか」。

冒頭に井上さんからソーシャルメディアとスマートフォンに関する統計データの説明があり、それをもとに、いくつかのグループに分かれて、それぞれのテーマについて議論をした。

因みに、僕が所属したグループのメンバーは、ビートレンド井上さん、D2コミュニケーションズ宝珠山さん、博報堂DYメディアパートナーズ永井さん、フューチャーシステムコンサルティング社内ベンチャーとして設立されたザクラ鈴木さんという豪華メンバー。

ソーシャルメディアとスマートフォンの普及で、CRMというアクティビティはどう変わるのか?

それぞれの立場と知見から、とても有意義な議論が展開された。

内容は帰宅後のビールでほろ酔いなので割愛させていただくが、僕にとって新鮮だったのは、僕以外の4人は全員、企業をクライアント(顧客)にマーケティングサービスを提供している立場にいるということだった。

そんなことは当たり前でしょう?と思われるだろう。そのとおりである。

しかし、インタースコープをYahoo! JAPANに売却した後の僕は、スポットの仕事は別として、基本的には若いベンチャーの発掘と育成が主戦場であり、また、法政のMBAでは社会人学生の方々に「起業とは?」という観点での指導を仕事としており、企業のマーケティング課題に対するソリューションを提供されている方々との議論は、とても新鮮だった。

今日の議論はとても勉強になったと同時に、僕は今の仕事、つまり、それが起業家だろうがMBAで学んでいる人達だろうが、才能溢れるこれからの人達を発掘し育成することが好きだということを再認識した。

今日はそろそろおやすみなさい。

「変化する者」が「生き残る」。

6月1日。今日からサマータイムを導入した企業や、夏の間、週休3日制とした企業もあるらしい。

原因はともかく、日本社会が変わり始めたのは事実のようだ。

ところで、今朝は、5/20(金)にスタートした「Innovation Weekend」の第2回目以降の打ち合わせで、渋谷にあるベンチャーナウのオフィスを訪問した。

6月は「24(金)」で決定。7月は「22(金)」を予定している。

何事も始めるのは容易いが、続けるのは容易ではない。

毎回のクオリティを担保しつつ、プレゼンターにも来場者にも、そして、エンジェル投資活動を行う方々にも満足していただけるよう、骨身を惜しまず、コツコツと努力を続けたい。

話は変わるが、今日の夜は、朝日オリコミという「新聞オリコミ広告(チラシ)」会社の鍋島さんという方と、僕にとっては守備範囲外の「門前仲町」にある「ラーメン屋」に出掛けた。

「よってこ屋」なるラーメン屋に寄るたびに僕が foursquare でチェックインをするのを見て、僕は相当なラーメン好きだと思ったらしく(僕が行くラーメン屋は、よってこ屋だけなのだがw)、鍋島さんの守備範囲の門前仲町にある老舗のラーメン屋にお誘いいただいたという次第。

オリコミ広告というと、典型的なアナログメディアであり、事実として、市場は縮小傾向にあるが、実は、そこにもイノベーションの種がある。

「変化する者」が「生き残る」。至言である。