撮れていなかったタラコダンス。

朝から曇天の今日が嘘のように、狙い撃ちしたような「晴天」に恵まれた昨日、我が子が通う「保育園の運動会」があった。

今の保育園に移って始めての運動会である。

転園して暫くは、以前の保育園が恋しくて泣いてばかりだったが、2~3ヶ月前ぐらいから、迎えに行ってもすぐには帰らないようになった。

子供は「順応性」が高いというが、新しい環境に順応するまでに「数ヶ月(5~6ヶ月)」を要するということでもある。

ところで、その運動会だが、ちょっとしたハプニングがあった。

僕たちの子供は、おっとりした性格で、「かけっこ」で負けても、それほど悔しくはないらしいが、楽しみにしていた「タラコダンス」の「映像」を妻が取り損ねたことを知り、大粒の涙を流して抗議した。

後列の方にいた我が子を何とかレンズに収めようとして悪戦苦闘しており、録画ボタンを押したつもりが、逆に切っていたらしく、よりによって、肝心のタラコダンスの映像だけが撮れていなかった。

子供にとっては一大事なのは間違いなく、暫くは何を言っても収拾がつかなかったが、我が子ながら、そういう発想ができるのか?と思わせる発言があった。

彼は、僕たち夫婦が仲良くしている友人夫妻に「タラコダンス」の映像を見せると約束していたらしく、「家の中じゃなくて、どこか他でタラコダンスを踊って、それを撮ってもらって、それを見せる・・・」と言い出した。

妻が、泣き止まない我が子に「近くで踊っていたお友達のお母さんに、ビデオに撮っていたかを聞いてみるから・・・」と言ったことを受け、「もし、映っていなかったら・・・」ということで、そんなことを考えたようだ。

親バカながら、子供の発想の柔軟性というか、発想の転換に「ハッ」とさせられた瞬間だった。