「数字」で見る「SAMSUNG(サムスン)」の強さ。

昨日のエントリーの「データ編」として、SAMSUNG(サムスン)とソニー、パナソニックの経営数値(出典:週間ダイヤモンド)を掲載しておこう。

1. 売上高(サムスン:2009.12期、ソニー、パナソニック:2010.03期、1ウォン=0.08円換算):

サムスン:  109,032億円
ソニー :  73,000億円
パナソニック:73,500億円

2. 営業利益(サムスン:2009.12期、ソニー、パナソニック:2010.03期見通し、1ウォン=0.08円換算):

サムスン:  8,736億円
ソニー :  -300億円
パナソニック:1,500億円

3. 時価総額(メリルリンチ証券:日時は不明):

サムスン:  1,011億ドル
ソニー :   288億ドル
パナソニック: 295億ドル

4. ブランド評価(Interbrand、10億ドル):

サムスン:   17.5
ソニー :   12.0
パナソニック: 4.2

5. 薄型テレビのシェア(2009年1~9月、金額ベース、米ディスプレイサーチ):

サムスン:   23.0%
ソニー :   12.6%
パナソニック: 8.5%

6. 米国特許登録件数(2009年、米IFI CLAIMS特許サービス):

サムスン:   3,611
ソニー :   1,680
パナソニック: 1,829

上記以外にもあるが、とにかく、サムスンの成績が断トツである。

諸事情により「日本市場」では「サムスン」は殆ど販売されていないため、僕も一昨年、ロシアに行った時に、至るところに「サムスン」があるのを知って驚いた。

「ガラパゴス化」している「日本市場」だけを見ていては、世界の現実は見えて来ない、ということだ。

日本政府が発表する数字も信用してはいけない・・・?

今日は、ソフトブレーンダイヤモンド社共催のセミナーにお邪魔した。

講演者は3人。

トップバッターは、今をときめく勝間和代さん。30分という短い持ち時間だが、彼女らしい歯に衣着せぬストレートな内容で勉強になった。

次の方は、精華大学経済管理学院副院長の白思恩紙で、中国経済の現状をマクロ経済の視点から解説してくれた。

最後は、週間ダイヤモンド副編集長の遠藤典子氏。ジャーナリストとして現場の取材を通して見出した現実の話はおもしろかった。

特に、Samsung 躍進の理由は、勉強になった。ひと言で言えば、猛烈な社風と評価制度にある。

例えば、Samsung は取締役になると報酬は「10億円」!!

しかし、一般社員は300~400万円。部長は600~800万円。役員(いわゆる執行役員のことか?)になると、2,000万円。

そこから先は、二桁ジャンプするわけだ。

因みに、Samsung の海外売上比率は「87%」。役員になるためには、TOEIC900点以上。

崔志成(チェ・チソン)社長の「私の辞書には『2位』はない」という発言は有名である。

これは、武勇伝のひとつだろうが、Samsung は欧州を攻めている時、イタリアテレコムの仕事を取ろうとして、どこの前と言っていたかは忘れたが、テントを張って頑張ったという。

猛烈 is beautiful!である。

ところで、昨日のエントリーで、サロー教授の話を引き合いに出し、GDP等の経済統計を担当する人間の人事権を、大統領や首相が握っている国の「数字」を信用してはいけないという話を書いたが、勝間さんは「日本政府が発表する数字も信用してはいけない」と喝破していた。

たしかに、自民党から民主党に変わったことにより、そんなことが行われていたわけ?という話(例:機密費の使途等)が明るみで出てきており、政府に「再配分(約40%らしい)」を任せて尚かつ統計数値も任せたのでは、自分たちに都合の良い数字をつくられても不思議ではない。

何事も「Critical Thinking(疑ってかかれ!)」が今日の収穫である。

ところで、勝間さん。僕がTwitterで、彼女の講演中にその内容についてと書いたところ、ご自分の講演終了後、僕のツイートを見つけ、レスを送ってきた。

何という情報収集努力だろう。完全に脱帽である。

やはり、猛烈 is beautiful!ということか・・・。

追伸:参考までに、週間ダイヤモンドに関する池田信夫氏のブログを紹介しておくことにする。だからこそ、イノベーションが必要である!!

今の日本には、あまり楽しいことがない。

幸いにして妻は元気になったが、彼女の入院騒ぎで疲れたのか?それとも、寝ている間のエアコンが原因か?は分からないが、ようやくよくなった鼻の調子が悪くなった。

4月に発病した���急性副鼻腔炎」の時と同じような症状と鼻の奥に痛みを感じ、「えっまた・・・」という嫌な記憶が蘇ったが、今朝、耳鼻科に行ったところ、再発ではないだろうということでホッとした。

日曜日の午後、昼食から戻ったら急に疲れが出て、1時間強ぐらい昼寝をしたのだが、その後も身体が鉛のように重く感じられたので、入院騒ぎで疲れたのだろう。

さて、入院騒ぎで放置しておいた「iPad」の設定に先程から取り掛かった。

「写真」データをiPadにコピーしなければ既に使える状態になっていたと思うが、8017枚あるらしい写真の取り込みに時間がかかっており、暫くはそのままにしておくしかなさそうである。

道理で写真の同期のところには、最初はチェックが入っていなかったわけである。

ところで、8/1(日)の日経新聞に、マサチューセッツ工科大学(MIT)の名誉教授の「レスター・サロー氏」のインタビューが載っていた。

僕はサロー教授のことは、その名前ぐらいしか知らないが、「中国の経済成長は今年は年率10%だと言われている。これは怪しい。10%成長は都市部に限った話で、地方に住む9億人はゼロ成長だ。中国全土が10%成長するには、都市部の4億人が33%成長しなければ牽引できない。地方を含めれば中国の経済成長は率は3%程度だろう」と語っている。

その上で「私は米国のGDPの数字は信じる。数字を集計する人間に、大統領によって更迭されない独立性が担保されているからだ。彼をクビにできるのは議会だけ。GDPを集計する人間が大統領や首相に更迭される可能性がある国の統計数字を信じてはならない」と付け加えている。

因みに、著名投資家のジム・ロジャーズ氏も、ロシアや中国の統計数字を信用してはいけないと主張している。

また、日本の「内需」が広がらないのは「イノベーションがないからだ。日本の消費者は米アップルの多機能端末『iPad』のために徹夜で行列するが(僕にはその心理は理解不能だ/笑)、ソニー製品のためには並ばない。ワクワクするような楽しさがない」と言っている。

そのとおりだと思う。

朝一番のお客さんを社員全員が並んでお辞儀する日本のデパートを「極めて非生産的」だと喝破しているが、僕もエレベーターに乗る客人を「頭を下げて見送る日本の風習」は「理解できない」。

僕なら握手をして、目を合わせて見送って欲しいし、僕はそうしている。

その方がよっぽど感情がこもっていると思うのは、僕だけなのだろうか?

日経新聞記者の「お辞儀は日本の文化のひとつです」という言葉に、サロー教授のインタビューは「もちろん、どちらの文化が優れていると言っているわけではない。だが、米国文化の方が経済成長に適している。我々は産業主体の経済が『知識主体』の経済に移っている。ジョブスCEOやビル・ゲイツ氏、ウォルト・ディズニー氏がつくり出すような知識だ。人々は楽しいものには金を払う。今の日本にはあまり楽しいことがない」と締めくくられており、それには同感する。

そして、その「楽しさ」の源泉とも言える「イノベーションを生むのは政府ではなく『教育』だ。大学で教授の言うことを黙って聞いているような学生は使い物にならない。教授の言葉に疑問を呈し、教授が知らないことを発見するような学生がイノベーションを産む」と言っている。

法政にも、そういう学生がたくさんいて欲しい。

ところで、僕は昨年11月に日経新聞の取材を受け「茶髪の中年男性」と紹介された。

日経新聞は数年前からベンチャー欄を無くしてしまったが、そのようなジョーク?を許容する日経新聞は楽しいカルチャーの会社だろうか?

理解に苦しむところである(笑)。

「妻の退院」と「計画された偶発性」。

いったいどうしてしまったんだ・・・というぐらい、激しく嘔吐し、床にうずくまってしまった金曜日の朝が嘘のように発作は治まり、妻は2泊3日で退院した。

救急車を呼ぶ前に掛かり付けの医師に電話をし状況を説明したところ、「突発性難聴」の疑いがあるということだったが、検査の結果、突発性難聴ではなく、「メニエール病」の疑いがあるということだった。

また、同じような発作が起こる可能性があると思うと心配ではあるが、大事に至らず、安心した。

ところで、今日から8月。

今月が終われば、もう秋の声。一年は本当に短い。

月並みだが、毎日毎日が「本番」であり、「決勝ラウンド」だと思ってプレーする必要がある。

先日のエントリーで紹介した「計画された偶発性」が起こりやすい人の行動特性のひとつである「持続性(Persistence):めげない努力」が大切ということだ。

そして、「楽観性(Optimism):信念、概念、態度、行動を変える」も。

特に、今までの自分に固執せず「信念、概念、態度、行動を変える」という点が、僕には鮮烈だった。

でも、考えてみると、僕自身、ここ1~2年で、自分が「望むもの」が変わった。

そのことを「肯定的」に受け止めようと思う。

ドラッガーの言う「予期せぬ成功」を呼び寄せるために・・・!!

追伸:今日は、全英女子オープンの「決勝ラウンド」。リアルタイム・スコアボードによると、宮里藍が猛チャージ!4日目の今日は今のところ「5アンダー(通算2アンダー)」。どこまで行けるかな?