それ、いつからやるんですか?

今日は何年ぶりか分からないほど久しぶりに、オプト創業メンバーのひとりである野内さんとお会いし、お昼をご馳走になった。

Twitterで再会したのがきっかけだった。

彼とは、オプトがまだ「ファックスDM」事業をやっていた頃からの知り合いだが、ゆっくりと話をしたのは、今日が初めてだった。

特に一緒に仕事をしたことがわるわけでもなく、そんなに深い話をしたこともなかったが、お互いに、スクラッチからベンチャーを立ち上げることがどれだけ大変で、どんなダイナミズムがあるかを知っていることもあり、じっくりと話をしたのが初めてとは思えない感じがして、とても楽しい時間だった。

やはり、同じ価値観を共有できる関係というのは「わくわく」するということを、改めて実感した。

ところで、最近、Twitterでグロービスの堀さんをフォローするようになり、堀さんのブログを読むようになったが、その中で、とても考えさせられることがあった。

堀さんが言うには、彼のブログにコメントを寄せたり、Twitterやブログで意見を述べる人の中には、彼の言葉でいうところの「評論知」に長けている人と「実践知」に長けている人がいることに気づいたという。

つまり、社会のあり方について「評論・批判」することに長けている人と、自分が実践してきたことをもとに「こういうふうにした方がいい」と提案することに長けている人がいる、ということだ。

では、僕はどうか?と考えた時、マーケティングやネットビジネスに関することであれば、それなりの具体的な提案ができる自信があるが、政治や社会制度のことになると、堀さんの言うところの「評論値」の域を出ないと思う。さらに言えば、それにすら至っていないと言った方が正しい。

それなりの「問題意識」を持ち合わせている自負はあるが、その「解決策」を考えるには、まだまだ、政治・経済、社会制度に関する知識が足りないのは間違いない。

一方、社会に通用する解決策を提案できるほどの「知識と知恵」を身につけるためには、勉強や情報収集に、かなりの「時間」を投下する必要がある。

それを「職業」にしている(例:政治家や官僚)、つまり、それで生計を立てているのであれば別だが、僕にそのような余裕はないのも、これまた事実である。「能力」の問題もあると思う。

では、堀さんが言うところの「実践知」を磨くにはどうすればよいか?

自分が「得意な領域」あるいは「当事者である領域」に絞ることである。

ドラッガーの言う「劣後順位」を明確にし、自分がフォーカスする領域を「選択する」ことが必要ということだ。

マイケル・ポーターの言う「選択と集中」である。

そういう意味では、今日のランチの席で僕は、野内さんに「(この一年、いろいろなことを考えてきた結果)あることをやりたいと思っている」と話したところ、間髪入れず、「それ、いつからやるんですか?」という質問が飛んできた。

さすが、成功したベンチャーの創業メンバーである。

「人生は短い」。

僕の自作の「座右の銘」のとおりである。