「ユニクロ」の成長から学ぶこと。

11月初旬に、今年中に「8冊(月4冊)」の本を読むことを目標にしてから5冊の本を読んだ。

今読んでいる6冊目の本は、ユニクロ(FR)創業者の柳井さんの著書「成功は一日で捨て去れ」である。

あと3週間で「2冊半」。さて、読めるかどうか?

ところで、その柳井さんの本を読みながら、学んだことがある。立地による「出店戦略と運営」の違いだ。

当たり前のことかもしれないが、郊外のロードサイド型の店舗と都心の繁華街の店舗では、同じ「ユニクロ」であっても、店舗運営に求められることが全然違う。

郊外型のロードサイドの店舗は「目的買い」のお客さんが多く、買い上げ率は「60~70%」にも上るらしいが、繁華街、例えば、原宿店では「20%」のお客さんしか実際に買ってくれないという。

つまり、郊外の場合は、チラシを見て、この商品を買おうと思ってやってくるお客さんが多いのに対して、繁華街のお店は、目的を持って来店するお客さんは少数で、街に遊びにきた次いでにぶらっと立ち寄る人が大半であり、殆どの場合、商品を「手に取って広げる」ことはしても、買ってくれる率は低い、ということである。

つまり、「手に取って広げられた商品」をたたみ直す(整頓する)ためのコストがかかり、運営効率は悪くなるという。

これは、他の業態にも当てはまるのではないだろうか?

例えば、僕がやってきたインターネットリサーチに関して当てはめると、マクロミル(ボリュームゾーンを強みとしている)とインタースコープ(現ヤフーバリューインサイト:当時はミドルからハイエンドを強みとしていた)では、そういう数値は計測していなかったが、問い合わせをしてくる新規顧客(見込み顧客)の「購入率(発注率)」が、ユニクロの「郊外型」と「都心型」と同様、差があったのではないかと思う。

当時からそのことを考えて経営していれば、まったく違った経営戦略を採っただろうし、マーケティング戦略も組織の在り方も変えていたように思う。

ビジネスの正否は、当たり前と思われるちょっとしたことに気づくか否かにかかっているということだ。

それは、人生でも同じ。

「後悔、先に立たず」「覆水、盆に帰らず」だが、今の知識と精神だったら、あんなことはしなかったのに・・・と思うことが多々ある。

授業料としては少々高くついたが、そこで学んだ教訓を、これからの人生に活かしていこうと思う。

成功は一日で捨て去れ/柳井 正

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