父親の帰宅時刻。

はやいもので、僕たちの子供は、今月で4歳になった。

彼が生まれてから丸4年が経ったわけだが、遥か昔のことのように感じられる。

彼の誕生前と後とでは、僕の人生自体が別のものになったような感覚である。

その彼は最近、僕が何時頃、帰宅するかと尋ねるようになった。

彼が寝る前に帰ると言うと、「やったー!」と言って喜んでいる。

自分が眠りにつく前に、親が帰ってくる(会える)のを嬉しいと感じるのは、子供の自然な感情なのだろう。

でも、僕にはそれが新鮮である。

幸か不幸か、僕には、僕が彼の年齢だった頃の記憶がなく、父親の帰りを楽しみにしていたという記憶がない。

彼の人生に対する責任を感じている。