天才プログラマー × 起業!!

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する「IPAX 2009」というイベントが昨日今日と、東京ドームシティ プリズムホールで開催されている。

IPAという組織およびこのイベントの趣旨は、簡単に言うと、日本のI.T.(情報技術)を強化することで、社会を元気(活性化)にしようというものである。

この「IPAX 2009」の「特別企画 未踏ライブ」なる企画のひとつとして昨日、IPAが認定する「天才プログラマー」によるパネルディスカッションがあり、そのコーディネーターを仰せつかった。

ネットビジネスに携わってきたものの、一行たりともプログラムを書いたことのない僕が、はたして、その役を務められるのか?とも思ったが、他ならぬ松谷さん(ドリームゲート運営事務局:「未踏ライブ」の運営協力をされている)からのご依頼だったので、少しでも役に立てればと思い、お引き受けした。

因みに、パネラーは、ソフトイーサ「登 大遊」さんjig.jp「福野 泰介」さんのおふたり。

ふたりとも、DREAM GATE アワードの受賞者でもある。

さて、そのパネルディスカッションだが、それなりに盛り上がり、会場の方々からも質問を頂戴し、手前味噌で恐縮だが、まずまずの内容だったのではないかと思う(無事に終って、ホッとした)。

ところで、今回のパネルディスカッションを通じて、僕自身が勉強になったことが多々ある。

それは、ふたりとも、自分の目の前に「解決したい課題」があり、それを解決する手段として「プログラム」というものを選択してきたこと、また、自分が開発したソフトウエアを「たくさんの人に使ってもらいたい」という「熱意」があること。

「おカネ」や「名誉」ということもあるだろうし、「おカネ」があることは幸せなことである。しかし、それだけではない「強い動機」があるということ。

それから、もうひとつ。

それは、「何らかの2者択一」を迫られ、その「選択に迷った(悩んだ?)時」、どのようにして「意思決定」するのか?という会場からの質問に対する登さんの回答だが、「自分の『目的』が整理されていれば、そこで迷う(悩む)ことはない。そこで迷う(悩む)というのは、そもそも『目的』そのものが明確になっていないということだと思う」という発言を聴いて、とても恐れ入った。

たしかにご尤もな話だが、それを弱冠24才の登さんが、さらりと言ってしまうところに、彼の才能を感じた。

福野さんも、まだ30才。これからが楽しみなふたりである。

追伸:「場違いでは?」と思いつつ引き受けさせていただいて、とても勉強になったし、お声がけいただいた松谷さんに、心からお礼を申し上げたい。そして、パネリストのふたりにも。