「医師」の品格。

「品格」シリーズという訳ではないが、たまたま、そのような出来事があった。

数日前、僕らの子供の「右肘」が脱臼した。

詳細は忘れたが、先週か先々週、妻がダダをこねる子供の右腕を引っ張ったところ、脱臼してしまうという事件があった。その時は、近所の病院に連れて行き、ものの数秒で治ったそうだが、その数日後に、今度は保育園で、また、脱臼した。問題は、その時に発生した。

保育園から妻に呼び出しがあり、広尾の日赤医療センターの整形外科に連れて行ったのだが、要領を得ない医師だったらしく、僕らの子供の右腕を持ちながら、随分あれこれと処置をしていたらしいが、結局は「脱臼を直せないまま」、それで直ったはずだと言い、妻と子供を返したらしい。

しかし、家に帰っても、子供は右手を使わず、彼の右手はだらんとしたままで、妻はこれはどう考えてもおかしいと思い、日赤医療センターの整形外科に電話をした。

病状を説明するも、最初は看護士の方の対応で、診断した医師は電話に出てくれなかったそうだが、ようやく電話に出たところ、「僕が診察しても、どうせ泣くだけだと思うから、来なくてもいい」と言われたそうだ。

妻が、子供を連れて日赤の整形外科に連れて行った時は、子供の腕を掴んで、あれこれやっていたことで子供が痛がったわけであり、彼を嫌ったとかということではない。

それにも係らず、「僕が診察しても、どうせ泣くだけだと思うから・・・」という対応に、さすがに妻は幻滅したそうだ。当然のことである。

途方に暮れた妻は、幸いにも、以前に自分も看てもらったことのある中目黒の「吉田整形外科」という開業医を思い出し、急いで子供を連れて行った。因みに、僕も看てもらったことがあるが、とても良い病院である。

すると、すぐに「これは直っていないですよ」となり、すぐに直してくれたそうだ。

そして、「直ったか直っていないかは、脱臼した方の腕が上がるかとか、手を振れるかとかを確認すれば済む問題であり、それもせずに返したというのは信じられないし、痛がっているから、再度、看て欲しいと言うにも係らず、『僕が看ても泣くだけだから・・・』と言って、来院を拒むというのは信じ難い」と言ってたという。

当然である。

僕たち夫婦は、以前から日赤医療センターに通っており、妻は日赤で出産した。

実際、日赤の「産婦人科」や「小児科」には、とても素晴らしい医師の方々がいるし、僕たちはとても良い印象を持っている。

しかし、こういう事件があると、何とも哀しくなってくる。

以前の僕だったら、その医師に電話をかけ、罵声の数々を浴びせていただろうし、弁護士である弟に依頼して、内容証明を送りつけるなり、院長に直接電話をするなりしていただろうが、多少は大人になったのか、今回はそうはしなかった。

しかし、その医師は、自分のそのような言動が、自分だけの問題ではなく、日赤医療センター全体の「評判」に関わる問題だということを理解していないのだろうか?

その医師の名前は調べればすぐに分かることだが、敢えて、今回はそうはしなかった。

でも、こうして僕がブログに書くことにより、日赤医療センターに対して、何らかの影響が及ぶ可能性はあるだろう。

そのことを、その医師は理解しているのだろうか?

曲がりなりも「国家資格」を持つ方の行動として、僕には理解できないし、医師という「職業」を勘違いしているとしか思えない。

「患者」は「顧客」なのであり、自分は「先生(偉い人)」ではなく、患者という「顧客」に奉仕する立場のはずである。

彼には、猛省を求めたい。