「アマンド」のクリスマス・ケーキ。

クリスマス・ウィークエンドの3連休もあっと言う間にお仕舞い。

初日を除き、殆どが「子育て」というか「子供の面倒」だった。

「面倒」というと「やりたくないこと」という意味になってしまうが、そうではない。

たしかに、休みの日も朝7時から起こされるし、身体を休める暇がないのは勘弁して欲しいが、普段は「保育園」に行っている身としては、両親が揃っているのは嬉しいのだろう。何とも楽しそうな笑顔を振りまいて来る。

それには、疲れていようが、こちらも応えざるを得ない。憎めない存在というのは、こういうことを言うのだろう。

さて、その「子供の面倒」を身がてら、東京ミッドタウンに行った。

今年の4月に開催されたドリームゲートの表彰式でリッツ・カールトンに行ったことと、クルマで敷地内をぐるっと回ったことはあったが、ショッピング&レストランのエリアに行ったことがなかったので行ってみた。

最初は、子供を連れて、それも「3輪車」に子供を乗せて連れて行けるところではないのでは・・・と思い、恐る恐る足を踏み入れてみると、思いの他、子供を連れて入ってもいいようなお店があり、家族3人でランチを食べた。

飲食店に関しては、六本木ヒルズよりも、むしろ、ミッドタウンの方が子供連れで入りやすい店があった。

さて、ミッドタウンの帰りに、西麻布の「アマンド」に立ち寄り、イチゴのショートケーキと小さなクリスマスケーキを買って帰った。

田舎育ちの僕には分からないが、東京生まれの妻が言うには、彼女の子供の頃は、アマンドと言えば、美味しいケーキの代名詞的な存在だったらしい。

因みに、1946年創業と箱に書いてある。老舗なのは間違いない。

しかし、その「老舗」のアマンドであるが、今ではむしろ「寂れている」イメージの方が強い。

「六本木の交差点」の店舗はいざ知らず、事実として、僕らが立ち寄った「西麻布の交差点」の店舗は、とても寂れている。

僕はクルマの中で待っていたので実際のところは分からないが、妻が言うには、西麻布のアマンドの店内には、常連だかお店の人だが分からない人が「ひとり」いて新聞を読んでおり、女の人(お店の人)が文句を言いたげなアクセントで中年のおじさんに指示を出し、彼女が注文したケーキを専用の箱に詰めてくれたらしい。

家に帰って、そのイチゴのショートケーキを食べる際に気がついたことだが、なんと、今年のキーワードNO.1と言っても過言ではない「賞味期限」の記載あるべき「シール」の、肝心の「賞味期限」の欄が「ブランク」のままだった。

本来であれ���、そこに「日付」のスタンプが押してあるはず(べき)である。

なんとも情けない話しだ。

でも、ケーキは美味しかったし、お腹にあたったわけでもないので、まあ良しとしよう。

「ノロウイルス」のみならず、これで「アマンドのケーキ」にあたってお腹を壊したと言ったら、それはさすがにギャグになってしまっただろう(笑)。

それにしても、経営的には勿体無い話しだ。僕が経営者だったら、ああはしておかない。

でも、見方を変えれば、ああいう経営状態でも、僕らのようにケーキを買って帰るお客さんさんがいるわけだし、お店は潰れていない。現に「51年」も続いている。

そういう意味では、素晴らしい「資産」であり、オーナーが羨ましくもある。

何事も色々な見方がある。

自分の価値観だけで決めつけてはいけないということか・・・。