ブログでは書けないこと。

随分前のことだが、いつだったか、インタースコープ共同創業者の山川さんと、「読んでいただく方にとって本当におもしろい(参考にしていただける)のは、実はブログでは書けないこと」だという話しをしたことがある。

僕は以前、経済産業省の予算(当時)で運営されていた「DREAM GATE」という起業家輩出プロジェクトでブログを書いており、それなりの数の方に読んで頂いていたが、当時の僕が書きたいことは、当時の僕の立場では書けないことの方が多く、だんだんとモチベーションが低下して、結局は書くことを止めてしまったという経緯がある。

ドリームビジョンを創めてからは、僕が取りえるリスクの範囲で、経営的・営業的なことも書いているが、それでも、これはこれから起業を目指す人(そうでない人にも)に参考にしてもらえると思われることで、書けないことが結構ある。

そう考えると、3年ぐらい前に、サイバーエージェントの藤田さんが書いた「渋谷で働く社長の告白」は、かなりキワドイことが書かれており、びっくりしたものだ。USEN宇野さん、GMO熊谷さん、楽天・三木谷さん、そして、村上ファンドの村上さんには、事前に了解を取ったのだろうか?

ところで、前置きが長くなったが、約2週間ほど前、痛快なコラムで有名な「宋文洲」さんと二人三脚で、ソフトブレーンを東証一部上場まで育て上げた「小松弘明」さん(現ソフトブレーン・サービス取締役会長)」と食事をご一緒させていただく機会があった。

僕が宋さんのファン(宋さんと僕は同い年)で、宋さんのメルマガを読み、講演を聴きに行き、ソフトブレーンのセミナーを受講する中で、小松さんと挨拶をさせて頂いたのがきっかけだった。

それから数ヶ月。実は、ある仕事でお世話になっている。人の縁とは不思議なものだ。

小松さんは僕よりも2才上で、早稲田大学を卒業後、某都市銀行に就職された、言ってみればエリートサラリーマンだった。

それが、ある時、当時の売上が5億円ほどだったソフトブレーンに転職し、宋さんと二人三脚の日々が始まったそうだ。

当時の同僚や上司からは、「お前、バカじゃないの?」と言われたらしい。

僕は、初めて小松さんに会った時、厳密に言えば、ソフトブレーンに出向いて小松さんと2時間ほど議論をした時に、「この人とは何か縁がありそうだ」と思い、何か一緒に仕事をしてみたいと思った。それが現実になったということだ。

ところで、こう言っちゃ申し訳ないが、小松さんは決してオシャレじゃないし、クリエイティブな人だとは思わない(小松さん ごめんなさい)。

でも、その分、僕にはない安定感というか、人間的な大きさというか、大人というか、とにかく、「この人と組んで仕事をしたら、何かおもしろいことが出来そうだ!!」と思わせる何かを持っている。

僕はある時から、ネットビジネス以外の業界の方々とのネットワークやそれに纏わる知識を身に着けたいと思ってきたが、ようやく最近になって、そのような方々とのネットワークや知識が、少しずつではあるが出来てきた。

ところで、このブログを書き出す前に、ドリームビジョンの株主(外部の方々)に対する「事業報告書」を作成し終えた。

何か重要な仕事を片付けることができると、ちょっとした「達成感」というか、宿題をやり終えたような「爽快感」がある(笑)。

まだまだ道のりは遠く険しいが、僕なりの「強い心」をもって、決して諦めず、一歩ずつ、前に進んで行こうと思う。