村上さんに実刑判決が下された。
このことに関する意見を書いている方々は多くいるだろう。
僕は、テクニカルなことはよく知らないし、あまり興味もない。なので、僕のような人間が、わざわざブログに書く必要があるか?とも思ったが、ひとつだけ、僕の中で「引っ掛かっている」ことがあり、そのことを絡めて書いておこうと思う。
それは、「日興コーディアル証券」に関することだ。
たしかに、堀江さんも村上さんも、社会的な「悪影響」をもたらしたと思う。彼らが行ったことに何の非もないとは言えないし、僕は、彼らの擁護派ではない。
執行猶予が妥当なのか?実刑が妥当なのか? それは僕には判断できない。
しかし、日興コーディアル証券が「株式市場」にもたらした「影響」を考えた時、何故、ライブドアは上場廃止になり、日興コーディアル証券は、上場廃止にならなかったのか?
その判断には、疑問がある。
問題は、「判断基準」にあると思う。
ところで、話しは変わるが、大前研一氏が運営する「AGORIA (アゴリア)」というコミュニティのメルマガに、こんな話しが載っていた。
「カリスマ経営者」は必要か?
僕は、カリスマ経営者が好きだし、その方が経営する会社が好きだ。
しかし、ジョンソン&ジョンソンの調査によると、先進8カ国の「カリスマ経営者」を50人ピックアップし、その経営者が去った後の会社の業績を確認すると、73%の会社で、業績がダウンしていたという。
そのような事実に基づき、同社では「カリスマ経営者」を望まないらしい。
大切なことは、「目指すべき姿」だという。
経済大国となって久しい日本において、「貯蓄から投資へ」との掛け声をあげている日本において、「どのような社会を目指すのか?」 それによって、司法の判断も変わるのではないかと思う。
もっとも、日興コーディアル証券の場合、司法判断ではなく、東京証券取引所の判断だったわけであり、そこに「解釈の余地」があったということだろう。
お盆休みに帰省した際に、ここ一連の事件に関して、弁護士をしている弟の意見を聞いてみようと思う。