リンクアンドモチベーションの小笹さん

ここ最近、リンクアンドモチベーションの小笹さんの話しを聴く機会が2度あった。同社が運営する「モチベーションカンパニークラブ」なる経営者を対象とした組織に入会したためだ。

小笹さんと最初に会ったのは、2002年の秋だった。

当時、リンクアンドモチベーションの社員だった小堀さんという方が、僕が「EOY 2002」のセミファイナリストに選ばれたことを新聞で知り、電話をしてきたのがきっかけだった。

その後、銀座にあるオフィスにお邪魔して、小笹さんと経営に関する話しをしたり、食事をご一緒させていただいたり、また、彼らのプログラムを体験させていただいたりしたが、ここ最近はご縁が無く、数年ぶりにお会いした。

小笹さんの話しは、いつもとても分かり易く、示唆に富んでいる。

彼の話から学んだことはたくさんあるが、今日のエントリーでは、その中から「2つ」だけ、紹介したいと思う。

ひとつは、「今ではなく、『未来』を語ること」。

もうひとつは、世の中には自分の努力で「変えられるもの」と「変えられないもの」のふたつがあること。

特に経営者は、「未来」を語ることが大切である。そして、その未来が魅力的で且つ実現リアリティがあるならば、組織の求心力が生まれると思う。

ふたつ目の「変えられるもの V.S. 変えられないもの」に関しては、数年前の体験プログラムでも聴いた話しだが、改めて伺うことによって、もう一度、自分の中にインプットし直すことができた。今の僕にとって、とても良いタイミングだった。

「変えられるもの」は、「思考」「行動」「自分」「未来」。「変えられない」ものは、「感情」「生理反応」「他人」「過去」。

一流のスポーツ選手に共通していることは、インタビュー等で「自分のベストを尽くすだけです」と答えることだと小笹さんが言っていたが、確かに、松井選手もイチロー選手も宮里藍ちゃんも、そう答えていることを思い出した。

それにしても、小笹さんは「ビジネス(商売)」が上手い。僕には出来ない芸当である。

でも、小笹さんと比較しても何も始まらないので、僕は僕に「出来ること(変えられること)」に注力しよう。

ところで、その小笹さんと久しぶりに挨拶をした際に、「そういえば、以前と変わられたんですよね?今は何をされているんですか?」と質問された。

僕がインタースコープを退任したことは知っていたが、今の僕が「何をしているのか?」はご存知ではなかった。

明確なメッセージを発信する必要性を改めて認識した。

「二兎」を追うものは、「一兎」をも得ず。

土曜日のゴルフは、昨日のエントリーに書いたとおり、燦々たる結果だったが、その原因は何か?また、そこから得るべき教訓は何か?を、ずっと考えていた。

僕の結論は、「欲張ってはいけない」ということだ。

昨日のエントリーに書いたとおり、レギュラーティーでのプレーよりも「800~1,000ヤード」も距離が長く、規定打席で計算すると「8~10打」多いことになる(そう考えると、前半の48は上出来だ)。

自分の実力を「冷静」に見極めれば、その時点で、ベストスコアは諦めるべきである。

だとすれば、純粋に「鐙さんに勝つ」ことだけに集中すればよかったと思う。

現に、前半は、僕が「1打」ではあるが、リードしていたのだから。

もうひとつ、では、何故、あわよくばベストスコアや鐙さんに勝とうと思ったか?であるが、これは、先月、トーナメント直前の難しい「宍戸ヒルズ 西コース」でハーフのベストスコアを更新したことにより、ちょっと「いい気」になっていた、ということだと思う。

また、一緒に回った裕さんの影響で、知らず知らずのうちに、ドライバーの飛距離を意識してしまったことも原因のひとつだったかもしれない。

ドライバーに関しては、270~280ヤードぐらいのショットが、2~3発ぐらいはあったし、コンスタントに240~250ヤードぐらいは飛んでいたので、確かに「気持ちは良かった」が、その一方で、飛距離を狙うがために、普段は滅多に出さないティーショットでのOBを2~3発出した。

とにかく、「自分のゴルフに徹する」ことが大切だということを、改めて認識した。

仕事でも同じである。

今期残りの5ヶ月を、自分たちの実力を冷静に判断すると共に、地道な努力を怠らないようにしたいと思う。

★見事に「惨敗」。

さて、昨日のゴルフは、あえなく惨敗。鐙さんに勝つことは、また、実現できなかった。

スコアは、48+62=110。18ホールでは今年「ワースト2」、「62」はハーフで今年のワーストスコアだった。

ラ・ヴィスタ・ゴルフリゾートは、女子のトーナメントが開催されるコースでもあり、そもそも難易度が高いコースだが、昨日は、鐙さんのリクエストで「バックティー」でのプレーだった。

バックティーの場合、18ホールで約7,000ヤードの距離があり、ただでさえ難しいコースがさらに難しくなった。

因みに、レギュラーティーの場合、概ね6,000~6,200ヤードである。つまり、レギュラーティーで回ったと考えると、距離のあるミドルホール(パー4)が「あと2つ」あるのと同じである。

さらに、前の組が超ど素人で、毎ホール、とても待たされたこともリズムを狂わせた。また、暑さも手伝い、INの途中からは完全に集中力を欠いていた。

でも、最も長いロングホール(591ヤード)で「パー」を取ったのは嬉しい出来事だった。

ところで、今年のゴルフを振り返ってみると、「100」を切ったのが「7回」、「100」以上叩いたのが「5回」、平均スコアは、ちょうど「100」。「100」を切った「7回」のうち「2回」は「80台」だった。

因みに、「110,115」という悪い方と「89(計2回)」という両端を除外した平均も「100」だった。

因みに、昨年のラウンド数は「13回」。平均スコアは「105」、「100」を切ったのは「2回(98,90)」だったので、格段に進歩したことは間違いない。

「100」を切れる確率を比較すると、昨年は「15.4%」に対して、今年は「58.3%」となり、「約4倍」になった。

さて、今年の目標は、「公(仕事)」では「単年度黒字」、「私(プライベート)」では「ゴルフで85以下」のスコアを出すことである。

仕事の方は、正念場を迎えているし、ゴルフは8月以降のラウンド数は「8回」ぐらいだと思うので、前半での80台を出す確率が「6回に1回」ということを考えると、こちらも正念場である。

公私ともに、全力を挙げて後半戦を戦いたい。

★明日は、1ヵ月ぶりのゴルフ。

明日は、6月23日(土)以来のゴルフだ。

コースは、千葉の「ラ・ヴィスタ・ゴルフリゾート」。スペインを思わせるエキゾチックな雰囲気のゴルフ場だ。

メンバーは、20年来の友人でゴルフ仲間の佐藤裕さんと僕が20代の時に働いていた外資系企業での間接的な上司だった鐙さん。

鐙さんのベストスコアは、たしか「78」だったか・・・。現在は、スイング改造中。年齢は59歳。

その鐙さんが「還暦」を迎える前に、絶対に勝つ!!!と宣言したのが昨年秋。残り時間は、あと3ヶ月。

決して易しいチャレンジではないが、チャンスはある。

仕事の面では、決して順調ということはなく、むしろ、チャレンジングな状況に立たされているが、最近は、気持ちが乗ってきている。

インタースコープの頃からそうだったが、逆境になると、スイッチが入る傾向がある。実は、マゾ体質である(笑)。

とは言うものの、まあ、ゴルフは遊びなわけで、明日はリラックスして行って来よう。

でも、ベストスコアを狙いたい!!

それでも★フジテレビ★を目指すのか?

僕が社外取締役を務めているラソナでは今、ある重要なポストの採用を進めている。

それに伴い面接をしているわけだが、お会いした方々との会話の中で、こちらが学ばせていただくことが非常に多い。大変ありがたいことである。

それらの中で最も印象に残ったこと=勉強になったことを、整理してみようと思う。

★どんなことでも構わないので、自分たちが「NO.1」になれる市場(エリア)を探す。

★その市場で「NO.1」を実現し、維持するためにフォーカスすべき領域(営業/サービス/技術.etc.)を決めて、徹底的に実行する。

★自分たちにとっての「最重要顧客」を定義し、彼らにフォーカスする。

どれも極めて常識的なことだが、現在のラソナを含めて、それを実践できているところは少ないように思う。逆に言えば、それを実践できたところだけが、自分たちがビジネスをしている市場で「NO.1」になれるということだろう。

では、どんなビジネスを行うのか?何を目指すのか?これも非常に重要な論点である。

例えば、

フジテレビを目指すのか?
★フジテレビの番組を作る制作会社を目指すのか?
★ユニークな地方局(何かに特化しているという意味)を目指すのか?
★その地方局の番組を作る制作会社を目指すのか?

ということだ。

僕がインタースコープを創業した2000年前後は、ネットビジネスという市場がまだ「原っぱ」で、「先見性と行動力」があれば勝負できる時代だったが、今のネットビジネスは成熟してきており、そこでNO.1プレイヤーを目指すということは、現在のNO.1プレイヤーを凌駕するか?併存できる異なる事業を構築するしかない。

それは、多額のお金があっても難しいと思う。何故なら、ランチェスターの法則が働くからだ。

もうひとつ、重要な論点がある。

それは、今からネットビジネスにおけるフジテレビを目指す勝負をするには、1億や2億といったレベルではなく、10億円単位の「先行投資」が求められるということだ。

実現しようとしている「プラン」が魅力的で、且つ、「経営チーム」が優秀であれば、今の時代においてはお金を集めること自体は可能だと思う。

しかし、問題は、10億円というお金を持ってビジネスを行う際に求められる「判断基準」や「行動様式」を、★その組織が受け入れられるか?★という点である。

ある方が、まさしく、その点を指摘していた。とても優秀な方である。

僕が好きなゴルフに例えれば、プロゴルファーであっても、誰もが「タイガーウッズ」のスイングを習得できるわけではない=理論的には理解できても、身体が習得できない、ということだ。

持って生まれた才能や素地が異なるのである。

ラソナが目指すべきものは、キラリと光る「ユニークな地方局」だろう。それでも、難易度は決して低くはない。とても高いハードルである。

ところで、ドリームビジョンはどうするべきか?

当然のことながら、僕にとっての「最重要課題」である。

今年の「夏休みの宿題」である。

暑中見舞い。

いつ頃からだろうか、暑中見舞いを送ることを止めた。実効性のない儀礼を止めたということだ。

ところで、その「暑中見舞い」だが、数日前、ANAからHTML形式での暑中見舞いが届いた。ANAのマイレージ会員に向けて送っているのだろう。

そこには間違いなく「CRM」という概念に基づき、売上に繋げたい狙いがあるわけだが、印刷コストと郵送費が不要とは言え、わざわざHTML形式のメール原稿を作り、送ってくれることは嬉しいものである。

その暑中見舞いには、いくつかの水の入った風船が瀬戸物の器に浮かび、明朝体の文字が縦に並んでおり、和風情緒に溢れ、涼しさを醸し出している。

忙しい毎日だからこそ、季節感が大切である。

そして、僕に対しては、CRM効果ありである。

頼まれてもいないのに、こうして、わざわざブログに書いているわけだから。

追伸:JALのマイレージにも入っているが、今のところ、暑中見舞いは届いていない。

「社長大学」。

昨夜は、パソナの南部さんが発起人のひとりである「QM(Quality Management)義塾社長大学」という経営者を対象とした勉強会に参加させていただいた。

今回は第13回目で、パソナが表参道に開設された「倶楽部PASONA表参道」で開催された。弊社のオフィスから、徒歩2分である。

昨日の講師は、サンリオの辻社長だった。とてもおもしろく、示唆に富んだ話しであり、尚かつ、僕たち受講生の心を、とても温かくして下さる内容だった。

最も考えさせられたのは、企業は「売上・利益至上主義ではいけない」ということ。

また、現実的な話しでは、サラリーマン社長にはそういうことは言い難いだろうというくだりが印象に残った。

辻社長の話しを聴いていて、昨秋の宮崎でのNILSで、グロービスの堀さんがモデレーターになり、元SONYの出井さんとGMOの熊谷さんをパネラーに迎えて、経営なりCEOなりに関するディスカッションがあったが、出井さんが、堀さんと熊谷さんの立場を引き合いに出し、堀さん(グロービスは未公開)の方が思い切った経営がしやすいだろうという趣旨のコメントをしていたことを思い出した。時価総額何兆円というSONYのCEOとして株式市場と向き合ってきた方の言葉には、重みがあった。

因みに、サンリオは東証一部に上場しており、辻社長は、なんと「80才」。社長業歴40年。今尚、エネルギーの塊である。

実は、僕はサンリオは未公開のオーナー企業だと思っていたので、昨日の辻社長の話しを聴いて、尚のこと、びっくりした。

ところで、サンリオでは最近、コンサルティング会社にある仕事を頼んだらしい。

そこで出された答えは「経営の合理化」を進めた方がよい(そうすれば、もっと利益は上がる)ということだったらしい。特に、店舗の人員が多いと。一店舗あたり、6人の店員さんがいるという。

因みに、売上は「約1,000億円」で利益(税引き前)は「60~80億円」ぐらいだと仰っていた。確かに合理化すれば、もっと利益が出るだろう。(Yahoo! Finance でチェックしたら、2007年3月期(連結)は、売上:967億円、経常利益:56億円、時価総額:1,290億円(昨日現在)だった。)

それに対して辻社長が仰ったことは、「店舗人員の合理化を行ったら、サンリオの良さ(サービスの質が高い)が無くなり、顧客満足は保てないし、社員がギスギスする。もちろん、企業は赤字ではいけないが、社員の人達が楽しく活き活きと働けないといけない。適性利益というものがある」ということだそうだ。その方が、中長期的には利益が上がるということだろう。

サンリオは一部上場企業ではあるが、オーナー社長だから言えることだと思う。

ドリームビジョンの経営をして行くに際して、とても勉強になるというか、考えさせられる話しだった。

ところで、昨日の勉強会には、知り合いのベンチャー企業の経営者がたくさん出席されていた。

順不同で、パソナテック森本さん、IMJ樫野さん、ビットアイル寺田さん、ネットプライス佐藤さん、ウルシステムズ漆原さん、アイスタイル吉松さん等。その他にも何人かの知り合いがいた。

ある方とはビジネスの話しをし、ある方とはゴルフの話しをし、とても有意義な時間だった。

因みに、ネットプライスの佐藤さんとは、たまたま隣の席だったが、一生懸命にメモを取られている姿が印象的だった。

こういう会にお招き頂けるということ自体、インタースコープを創業する前は考えられないことだった。僕が持って生まれた「運」に感謝したい。

そして、こういう機会で学んだことを、ドリームビジョンの経営に活かさないと!!!

追伸:僕らの子供は男の子だが、辻社長の話しを聴いて、サンリオの商品を買いに行こうかと思った。やはり、経営者の「人柄」は、売上/利益に繋がっていると思う。